「冬になると足元の冷えが辛い」「夏場でもクーラーの効いた部屋に長時間いると手足が冷えてくる」「足先が冷えて眠れない」といったお悩みはありませんか?
足先の冷え性は非常に辛いものですよね。私も10年前は足先の冷えがひどくて、冬場は寝る前に布団に湯たんぽを入れて布団を温めてからでないと眠れない体質でした。しかし、今ではそのような悩みがまったくなくなりました。
今回は、おすすめの足冷え対策をご紹介していきますので、ご自身にあった方法でぜひ対策してみてください。
足先・つま先が冷える原因
足先やつま先が冷える原因にはさまざまなものが考えられますが、大きく3つご紹介していきます。(なお、ここで紹介する原因が全ての人に当てはまるわけではない点はご注意ください)
血流が悪く、身体の末端への血液のめぐりが悪い
人間の身体は手足の先など、その末端にまで血管がめぐっているものですが、その血管の中を流れる血液が末端まで届いているかどうかが大切なポイントです。
原因はさまざまに考えられますが、心臓から出る血液が末端まで届いていないと、手や足の指先が冷えることになります。
肌の露出度が高い格好をしている
例えば肩・お腹・脚・胸元など、露出度の高いファッションをしていると、肌が冷たい空気にさらされて身体が冷える原因となります。
露出度の高いファッションをしているときでも、スカーフを一枚持ち歩くと良いでしょう。クーラーなどで冷えるなと思ったときにさっとカバーできるものを持ち歩くと、好きなファッションを楽しみつつ、ご自身の身体をいたわることもできます。
身体の冷える食事に偏っている
「カップラーメンなどのインスタント食品を食べることが多い」「ジュースをよく飲む」「甘いものをよく食べる」といったことはありませんか?
これらも身体を冷やす原因となります。
中国ではこの世のすべては陰と陽でできているという考え方があり、食べ物も陰と陽に分類できるとされています。例えば、バナナやナス、トマトは陰性で、りんごや柿、大根などは陽性の食べ物です。摂取する食事のバランスが陰性の方に傾くと、身体が冷える原因になると考えられますので、中庸のバランスが取れるような食事を意識することも大切です。
足先・つま先が冷えることで起こる症状や問題
足先やつま先が冷えることで起こる症状としては、冬場はとくに寒さを感じて身体をすくめることで、首がこったり姿勢が悪くなったりします。
首こりや姿勢が悪くなることによって、さらに血液循環も悪くなり、冷え性が改善されにくい状態を作ってしまうことになりかねません。
快眠できなくなり寝不足を引き起こす
私も経験があるのですが、足先やつま先の冷えは寝つきを悪くさせます。とくに冬場に感じる冷えは我慢できないほどで、快眠できません。この状態がずっと続くと慢性的な寝不足にもなり、日常生活で疲れやすくなったり、風邪を引いたりしやすくなります。
全身の冷えにつながる
足先やつま先が冷えることで、全身の冷えにつながる可能性もあります。
身体が冷えると免疫力が低下して風邪を引きやすくなるといわれるうえ、風邪以外の病気でも、体温が低いと罹患しやすいといわれているのです。
身体の不調を引き起こしやすい
冷え性は血流が悪くなっている状態なので、手足や全身の冷えを感じるだけではありません。寝つきが悪くなることで1日の疲れが取れずにイライラしたり、普段は感じないようなストレスへも大きくなったりすることが考えられます。そのことによって、身体的にも精神的にもさらなる不調を引き起こしやすくなるのです。
冷え性を克服した私が教える足先・つま先の冷え性の改善方法
実際に私は長年冷え性に悩まされていましたが、これからご紹介する内容を実践することによって、徐々に改善されていきました。(冷え性の原因がさまざまなように、人によって適した改善方法は違います。全ての人に改善が見られる方法ではない点はご留意ください)
改善方法①軽い運動を取り入れる
血流を良くするために、軽い運動を取り入れることがまずおすすめです。とくに女性は男性に比べても筋肉量が少なく、冷え性になりやすい方が多いため、積極的に以下のような運動を取り入れてみましょう。
・ふくらはぎの筋肉を刺激する運動
・血流向上につながる呼吸法
・ピラティス
ふくらはぎの筋肉を刺激する運動
足先・つま先の冷えは、心臓から送られてきた血液がめぐり切っていないことが要因とも考えられています。送られてきた血液を心臓に送り返すためには、歩行をするときに使われるふくらはぎの筋肉がポンプの役目をしているので、大変重要です。
そこで、いつでもどこでも思いついたときには、ふくらはぎの筋肉を動かしてみてください。1日の歩数が少ない方にもおすすめです。
<方法>
1.その場に両足で立つ
2.かかとを上げ下げする
これを繰り返してみましょう。
血流向上につながる呼吸法
誰でも簡単にできておすすめの運動が呼吸です。「ストレッチやヨガなどの運動じゃないの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、呼吸もおすすめできます。
<方法>
1.床や椅子に座る(このとき両方のお尻の下に手のひらを置くと、坐骨が当たるのを感じられるので、この骨を床に対して真っ直ぐ立てるイメージで座ると良い姿勢を作れます)
2.鼻から息を吸って、口からゆっくり吐き出す
3.数回繰り返して呼吸に慣れてきたら、肋骨の動きを意識してみる(このとき両手を肋骨に添えてみると、動きを感じやすいです)
4.息を吸うと肋骨が広がり、吐くと収縮する感覚を意識する
1〜4を繰り返し行ってみてください。
肋骨の動きを意識することで、横隔膜が伸びたり縮んだりしており、これが血流向上につながります。というのも横隔膜が伸びたり縮んだりすることで、横隔膜を通り心臓から出ている大きな血管がマッサージされる状態になるからです。
ポイントは、呼吸を行うときだけではありません。姿勢が悪いと血液を身体の末端まで届けられないので、良い姿勢を心がけてみてくださいね。
ピラティス
私自身はピラティスを行ってから体調が完全によくなり、以来足冷えに悩まされることが一切なくなりました。
脊柱(背骨)周りを動かす動作で姿勢が改善されたり、呼吸によって血流が向上したりしたことが大きく影響していると考えられます。
<方法>
1.仰向けに寝転がり、両膝を肩幅に開いて立てる(手のひらと両足の裏は、しっかりと床をとらえておきます)
2.鼻から息を吸って準備したら、口からゆっくり吐き出しながら、お尻の方から順番に身体を持ち上げていく
3.肩甲骨あたりまで上げたらまた鼻から息を吸って準備し、口からゆっくり吐き出しながら、肩甲骨あたりの背骨から順番に床につけていき、最後にお尻をつける(背骨は、椎骨という骨が積み木のように積み重なっているので、それを一つひとつ動かすイメージです。ご自身がセロテープになったようなイメージをしていただくと、なめらかに動かせるのではないでしょうか)
改善方法②お風呂にゆっくり浸かる
お風呂にゆっくり浸かるのもいいでしょう。冬場は40度のぬるめのお湯に10~15分、春先や夏場は39度のお湯に10~15分ほど入るのがおすすめです。
温度で見ると「ぬるいかな?」と思われるかもしれませんが、このくらいの温度のお風呂に入ると温熱効果によって、副交感神経が優位になるのでリラックスできます。
改善方法③食生活を改善する
冷え対策には、食生活を見直すことも有効です。食材によって身体を冷やすか温めるかなど、陰陽に分類されることを知りました。そこから私は食材の使い方を身体の調子に合わせて意識して使用するようになり、身体が心地よくなっていくのを体感したのです。
改善方法④靴下やルームシューズを活用する
足の指の冷えが気になるときは、靴下やルームシューズなどの冷え対策グッズを活用してみましょう。家の中を歩いているときには、床から冷たさを感じることがありますので、靴下などで対策をしておくのも有効です。
足先・つま先の冷え性改善に向いている住まいとは
足先・つま先など足元の冷えが辛い方は、下記のような物件を検討してみてください。
お風呂にゆったりと浸かれる
季節を問わず、ゆったりと浸かれるお風呂があるのは最高です。お風呂に入ることで、副交感神経を優位にしてリラックスさせてくれるので、のんびりと入れるような浴室のある物件を選ぶのがおすすめといえます。
また、お湯を無駄にしないためにも、追い焚き機能の付いた物件を選ぶのも良いでしょう。
身体を動かすスペースを確保できる
身体を動かすことでは、血流を良くしたり筋肉をつけたりして冷えの改善を期待できます。
お家でいつでも身体を動かせるスペースがあると、ジムに通ったり、ヨガなどのレッスンに通ったりせずとも簡単な冷え対策を行うことが可能です。ヨガなどを行うのであれば、1m×2m以上のスペースを確保できると良いでしょう。
近くに公園やウォーキング向けの緑道がある
冷え対策には、足の筋肉を使って足先から心臓へ血液を送り戻すことが大切です。そのためには、足の筋肉を使うウォーキングも効果的といえます。気軽に運動できるエリアにある物件を探すのも良いでしょう。
食生活の改善にあたって料理がしやすい
食生活の改善にあたっては、ご自身で調理することも大切です。料理がしやすい物件を探すときには、コンロが二口以上の物件がおすすめといえます。コンロが二口以上あると、数品作る際にも同時に調理できるので時短にもつながります。
床が冷えにくい
家の床が冷たい場合の対策としては、床下暖房が完備されている物件を探すのも良いでしょう。また、クッションフロアの物件も、木やコンクリート調の床と比べて冷たさが和らぐのでおすすめです。
今年の冬は足先・つま先の冷え知らずになろう!
足先・つま先の冷えの原因は人それぞれですし、程度によってもその辛さは違うものです。しかし、身体を動かして筋肉量を増やしたり血流を良くしたりすること、普段の食べ物を陰陽に分類できることを意識して身体を冷やさないような食生活になるよう見直すことで、改善が期待できます。
さらにお風呂にゆったりと浸かれる物件や身体を動かすスペースを確保できる物件など、住まいの環境や設備選びから冷え対策をすることも意識するとなお良いでしょう。
今回ご紹介した内容を実践していただき、今年の冬はポカポカと過ごしてみてくださいね。