毎日の生活に追われて、イライラしてしまうことはありませんか？今回は、仕事や家事、子育てなどで毎日が一杯一杯になり、心にゆとりが持てないという方に向けて、心と体をリラックスする方法をご紹介します。
あなたにとってのリラックス方法を見つけることで、イライラが解消され、毎日の小さな幸せに気づき、楽しく感じられるようになるでしょう。
リトリートとは
リトリートという言葉を聞いたことがあるでしょうか？リトリート（英語: Retreat）とは、主に宗教上で使用されてきた言葉です。忙しい日常の生活から離れて、ひとりあるいはグループで深く内省する活動を意味してきました。
日常から離れて遠くにこもり、ゆっくり深く内省することとして、現代でも行われています。
リトリートを行うメリット
リトリートを行うメリットとして、心と体のリフレッシュになることが挙げられます。具体的にどのようなメリットや魅力を感じられるのか、ご紹介します。
日常から離れて心も体も緩む感覚を体感できる
いつも同じルーティンで過ごすのではなく、普段は行かない場所や自然の多い場所に行くなど、日常とは違う場所に足を運んでみましょう。目に見えている風景が変わったり、食べるものが変わったりするので、非日常を体験することが可能です。
いつもいる場所から移動して食べたことのないものを食べたり、その土地の空気を感じたり、現地の人と交流したりすることで、さまざまな刺激を受けることができますよ。
リトリートを行うのに最適な場所の一つとして、自然の豊かな場所、山の中のロッジのように静かな場所などが挙げられます。そよ風で揺れる木々の音や鳥のさえずりを聞きながら、外に椅子を出してコーヒーを飲む、夕飯は炭で火を起こしてバーベキューをする、夜は火の周りに集まって仲間や家族と語り合うなど、リラックスできる環境が魅力です。このような場所に身を置くことで、徐々にリラックスしていくのを感じられるでしょう。
自分の本当の声に気づくことができる
リトリートを行うと、余計なものに思考を使わなくて済むようになります。余計な情報をシャットアウトして、リトリートすることで聞こえるようになるのは、自分が本当は何をしたいのかという心の声です。
心の声が聞こえるようになると、これまで自分がどれだけ我慢をしていたのか、どれだけ人の目を気にしてやりたいことに蓋をしていたのかに気づけるようになります。そして、自分の中の「本当はこうしたかったんだ…」ということを一つひとつ実行していくことによって、あなたがあなたをより認められるようになるのです。心が軽くなるのを感じられるようになるでしょう。
これも日々の忙しい毎日の中で聞き取るのは難しいので、静かな環境に身を置くことで感じられるようになります。これもリトリートの魅力の一つです。
心身の癒やしが行われることで、次への活力が生まれてくる
疲れているとき、イライラしているとき、それは自分に余裕がない状態です。キャパシティがオーバーしている状態ともいえます。
そのような状態では頑張ろうと思っても頑張れないですし、どんなにあなたに能力があったとしても、疲れた状態で最高のパフォーマンスを発揮することは難しいでしょう。
リトリートすることで心身の余裕が生まれ、次への活力がみなぎってくるはずです。
心にゆとりが生まれる
日々の生活の中で、あれもこれもやらなくてはならないと思うと余裕がなくなり、些細なことにイライラしてしまうこともあるでしょう。しかし、日々のタスクを詰め込まないことで心のゆとりが生まれることが期待できます。
視野が広がってイライラすることが減ると、これまで気づかなかった日常の小さなできごとに対してありがたいなと感じ、幸せや豊かさを感じられるようになるはずです。
日常の小さな幸せを感じられるようになると、あなたが理想とする大きな幸せもやってくるようになるでしょう。イライラしているな、理想の人生を生きていきたいなと思うときは、リトリートして心にゆとりをもたらすことを意識してみてください。
具体的なリトリートの過ごし方
リトリートを行うことで、どのようなメリットや魅力があるのかはおわかりいただけたかと思います。ここからは、具体的なリトリートの方法についてご紹介していきます。
自然の音が感じられる場所で過ごす
ベランダをあければ、心地よい風が入ってくる、季節によって鳥の鳴き声が変わっている、近所の人たちの生活音が聞こえるなど、さまざまな情報を得られると思います。
窓をあけてもこれらの心地よいと感じる音が聞こえない場合は、音楽をかけるのもおすすめです。例えば、波の音や虫の音の聞こえる静けさのサウンド、瞑想音楽、クラシック音楽など、そのときの気分によってご自身で選んでみてください。その時々の自分の状態によって、心地よいと感じるものが違うことに気づくのではないでしょうか？
リトリートで大切なことは、あなたが心地よいと感じられることです。何かで得た情報を鵜呑みにするのではなく、あなたはどれが好みなのか、これを丁寧に汲み取ることもリトリートとなる一つといえます。もしも、遠出して自然の中で過ごせる場所に行けるのなら、ぜひ足を運んでみてほしいです。
テレビやネット環境を遮断して過ごす
デジタルデトックスという言葉を聞いたことがあるでしょうか？私たちの周りでは、スマートフォンやインターネット環境により、瞬時に膨大な量の情報が手に入るようになりました。一度スマートフォンを手にすると、ついつい何時間もSNSを見たり、ゲームを楽しんでしまったりすることはないでしょうか。
デジタルデトックスとは、スマートフォンやインターネットを一時的にシャットアウトし、自然とのつながりを感じられる時間を増やそうというものです。
意識していないと大量の情報が入ってくるという状況をシャットアウトすることで、“今、自分は何がしたいのか？”“本当はどうしたいのか？”という自分の望みをキャッチしやすくなります。最初は難しいかもしれませんが、慣れてくると心地よさを楽しめるようになるでしょう。
時計を見ずに過ごしてみる
私たちの多くは、いつも時間に追われていたり、時間を気にしたりして過ごしている方がほとんどだと思います。何にも予定を入れず、時計を見ずに、やりたいときにやりたいことをやるという生活を楽しむ方法もおすすめです。
何時になったら起きよう、何時になったらご飯を食べよう、お風呂に入ろう、勉強しよう、仕事をしようと決めるのではなく、時計を見ずに、体が何を欲しているかで行動します。この方法も、自分の体が何を欲しているかを聞き取る練習になり、無意識でいつも頑張っている自分に気づけるでしょう。
ノートに自分の気持ちを書き出してみる
ノートに、自分の気持ちを書き出してみるのもおすすめです。
嫌なことがあったとしたら、なぜそれが嫌だと感じたのか、何に対して嫌だと感じたのか、どうなっていたらよかったのか、人にはいえない自分の中に秘めた気持ちをノートに書き出してみてください。自分が本当はどうしたかったのかに気づけて、同じようなことが起こったときに「本当はこうしたい」という行動を選択できるようになります。
リトリートしやすい部屋の特徴
リトリートをするには、いつもいる場所を離れて行うのが効果的ですが、家の中でも行うことが可能です。具体的に、どのような物件が考えられるのかをご紹介します。
明るい内装の物件
部屋の中の色味は、気分に大きく影響すると考えています。例えば、ウッド調の暗めな内装で電気もオレンジ色を採用している部屋と、真っ白な内装で電気も昼白色の部屋をイメージしてみてください。その中に身を置いているあなたが感じる印象は、どのようなものでしょうか。
日常の中でリトリートをしやすい環境を取り入れるなら、明るい、落ち着く、心地よいなど、あなたにとってリラックスできる物件を選ぶことをおすすめします。
ベランダでくつろげる物件
デジタルデトックスをして自然の音に耳を傾けるときには、ベランダに出てみましょう。心地よい風を感じながら日光浴をしたり、ビールを飲んだりと好きなことをして過ごす時間は、とても幸福度を上げてくれます。
ベランダは洗濯物を干すだけの場所と捉えるのではなく、椅子を広げてゆっくり過ごすための場所として検討してみるのはいかがでしょうか。
※バルコニーと同じ意味で使われることが多いのですが、厳密には屋根がついているものをベランダ、ないものをバルコニーと呼びます。
お風呂（浴槽）にゆっくりと浸かれる物件
普段シャワー派の方でも、どっと疲れた際には浴槽に浸かって疲れを癒やしたいときもあるでしょう。シャワー派の人にとっては年に何度訪れるかわかりませんが「今日はめちゃくちゃ疲れた〜！」というときに、思いっきりリラックスできるお風呂場があるといいですね。
私自身は、沖縄在住でいつもシャワー派です。沖縄では、築年数の古いマンションには浴槽がないことも多々あります。しかし私は、年に数回の疲れたときや温まりたいと思ったときのために、お風呂がある物件に決めました。
人を招いてホームパーティやお茶会ができる物件
自分自身が抱えている悩みを人に話すことで、気持ちがラクになったりするものです。とくに女性の場合は、人に悩みを打ち明けて、それがたとえ解決しなかったとしてもすっきりとします。
家に人を招いてホームパーティをしたり、お茶会ができたりする部屋であれば、友人を家に招いて、周りのことを気にせずいろいろな相談ができるものです。リビングやダイニングのある部屋を選ぶのも、ポイントといえます。
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リトリートを暮らしに取り入れてみては？
リトリートとは、時間に追われて過ごす日常から離れ、非日常の環境に身を置き、自分の心の内側に目を向けることを意味します。実際に遠出をしてそのような環境で過ごすのもいいですし、日常的にリトリートの習慣を作るなら、そのような物件に住むのがおすすめです。
心地よい状態で過ごせることで、時間的・精神的なゆとりが生まれます。心に余裕ができることにより、日々の暮らしに幸せを見つけられたり、イライラから解放されたりすることが期待できます。ぜひ、あなたの生活の中で、リトリートできる環境を整えてみてくださいね。
