多肉植物のぷっくりとした愛らしい姿に、なぜか目を引かれてしまう方も多いのではないでしょうか。そんな多肉植物のなかでも「グリーンネックレス」は、少し個性的で人気があります。
しかし、いつのまにか葉がシワシワになったり形のバランスが崩れてしまったりと、うまく育てられないこともあるでしょう。
この記事では、グリーンネックレスの基本情報から育て方のコツ、増やし方やインテリアとして楽しむ方法までをわかりやすく解説します。グリーンネックレスを育ててみたい方は、参考にしてみてください。
グリーンネックレスとは?

グリーンネックレスは、丸い粒のような葉が連なって垂れ下がる多肉植物です。キク科に属する少しめずらしいタイプなので、ほかの多肉植物と同じ感覚で育てると、うまく育てられないこともあります。
まずは基本的な特徴と、上手に育てるためのポイントから解説していきます。
グリーンネックレスの特徴
グリーンネックレスの特徴は、つぶつぶとした粒状の葉が下方向へ伸びていくところです。葉の一粒一粒に水分を蓄えるため、ころんとした見た目とやわらかく垂れ下がる姿が特徴的です。成長速度は環境によって異なりますが、春と秋には生育が活発になり、少しずつ長く伸びて垂れ感が出てきます。
また、乾燥には強くムレには弱いという性質をもっているため、風通しや日当たりなど、置き場所の工夫が重要です。
グリーンネックレスの由来
ネックレスのように連なる姿から名づけられたグリーンネックレスは、アフリカ原産の植物です。日差しに強そうなイメージがありますが、実は強い直射日光が当たり続ける場所はあまり得意ではありません。原産地では強い日差しを避けるような環境で自生しているため、日本の真夏の直射日光では葉焼けを起こしてしまうことがあります。
また、グリーンネックレスは乾燥に強く、湿度の高い環境が苦手です。1日を通して寒暖差があり乾燥しているアフリカの気候と異なり、日本は湿度が高く、コンクリートの照り返しによる熱がこもりやすい環境です。このような気候の違いを知ることは、風通りや置き場所に気を配るきっかけになります。
グリーンネックレスの魅力
一般的なグリーンネックレスは、葉が丸く膨らんだ形をしていますが、葉の形によっていくつか種類があります。葉っぱが桃や三日月のような形をしたもの、斑入りのものなどがあり、好みの雰囲気を選べます。
グリーンネックレスの魅力は、見た目の可愛らしさだけではありません。うまく育てると花が咲くこともあり、ほのかな香りがあります。飾り方にもさまざまな楽しみ方があり、部屋の雰囲気をさりげなく引き立ててくれる植物です。
グリーンネックレスが買える場所と値段
グリーンネックレスは、園芸店やホームセンターはもちろん、インテリア系の専門店やオンラインショップなどで購入できます。実店舗で購入する場合は、株の状態を直接確認できるのが大きなメリットです。葉にツヤとハリがあり、粒がふっくらとして色がいきいきした株を選びましょう。
オンラインショップは品種が豊富で、わざわざ足を運ばなくても自宅に届くので便利です。しかし、実際に届いた株が想像より小さいこともあるため、サイズ表記や信頼できる店舗かどうかをしっかりチェックしておく必要があります。
値段の目安としては、小さなポット苗であれば300〜800円程度、ボリュームのある吊り鉢タイプになると2,000〜3,000円が一般的です。園芸店や仕立て方、株の大きさによって値段は変動します。
グリーンネックレスを育てるのに必要なグッズ

グリーンネックレスを育てるには、環境づくりが欠かせません。育て始める前に、基本となるアイテムを確認しておきましょう。
用土
用土は、水はけの良いものを選ぶのが基本です。鹿沼土や赤玉土、軽石などを配合した粒状の土が適しています。
観葉植物用の培養土は保水性が高いため、過湿が苦手なグリーンネックレスの場合、水分を含みすぎて根腐れの原因になることがあります。用土の配合に迷ったときは、多肉植物用の土を選ぶと安心です。
鉢
鉢は通気性と排水性に優れたものを選びましょう。とくに素焼き鉢は余分な水分を外へ逃がしやすくするため、グリーンネックレスとの相性も良いです。デザインや軽さを重視してプラスチック鉢を使用したいときは、水分がこもらないよう、必ず鉢底に穴があり、水がしっかり排出されるものを選びましょう。
ハンギング

つるが垂れ下がる性質をもつグリーンネックレスは、ハンギングとの相性が抜群です。ハンギングの素材には、綿や麻などのナチュラル素材で編まれたマクラメタイプや、鉢と一体になったハンギングポットなどがあり、インテリアに合わせて選べます。
壁や天井に取り付けるフックには、石膏ボード用のピンフックが便利です。取り外した跡が目立ちにくいため、賃貸住宅でも安心して使えます。そのほかにも、ダクトレールに吊るしたり、突っ張り棒にS字フックをかけて飾ったりと、省スペースで手軽にハンギングを楽しめます。
グリーンネックレスを上手に育てるコツ
グリーンネックレスは、育てるのが難しいと感じる方も少なくありません。しかし基本のポイントを知っておくだけで、育てやすさが大きく変わります。ここからは、上手に育てるために意識しておきたいコツを解説します。
水やり
グリーンネックレスは水を好みますが、過湿には弱い植物です。乾燥には強いものの、水切れが続くと弱りやすくなります。水やりの基本は、土が完全に乾いてからたっぷり与えること。とくに夏はムレやすく、冬は生育が緩やかになるため、根腐れを防ぐためにも、土の乾き具合を確認してから水やりを行いましょう。
日当たり
グリーンネックレスを育てるには、やわらかい光がたっぷり入る環境が理想です。日当たりの良い住まいであれば、徒長や日照不足のトラブルを防げます。
置き場所
風通しの良い場所に置くことで、ムレや病気の予防になります。室内で育てるなら、空気がこもりにくいカーテン越しの明るい窓辺がおすすめです。ムレ対策として換気をしたり、ときどき屋外に出して風に当てたりするのも有効です。エアコンの風が直接当たる場所は避け、屋外で育てている方は、冬場は必ず室内へ移動させましょう。
グリーンネックレスを育てる際に気をつけたいこと
グリーンネックレスは少しクセがあるため、枯らしてしまう人も少なくないようです。育てるときに気をつけたいポイントには、次のようなことが挙げられます。
根腐れやムレ
グリーンネックレスを育てるうえで、とくに注意したいのが水やりの頻度と通気性です。過湿な環境が続くと根腐れを起こしやすく、葉がポロポロ落ちてスカスカになったり、葉が溶けたような状態になったりすることがあります。
水やりの際に鉢の上から水を与えると、葉が重なっている根元は乾きにくく、ムレやすいです。そのため、根元に水がかからないように受け皿に水を張って鉢底から吸水させると、ムレ対策になります。
葉がシワシワになる
葉にツヤがなくなり、しぼんだように見えるときは、水切れを疑いましょう。まずは土を確認し、乾いている場合は水を与えます。もし土が湿っているのにしぼんでいるときは、根にトラブルが起きているサインかもしれません。根腐れなどの可能性もあるため、植え替えを検討しましょう。
色が悪くなる
葉の色が変わってきたときは、環境が合っていないサインかもしれません。強い直射日光に当たると葉焼けを起こして茶色がかり、日照不足になると緑色がくすんで元気のない印象になります。
さらに、光不足や風通しの悪さが続くと徒長しやすくなり、葉がヒョロヒョロと間延びして見た目のバランスが崩れていきます。色の変化に気づいたら、日当たりや置き場所、ムレや寒さなど、生育環境を見直してみましょう。
自然光がしっかりと取り込まれる住まいは、グリーンネックレスが元気に育ちやすいです。風通しの良い住まいは、グリーンネックレスのムレの予防にもつながり、長く美しい姿を楽しめます。
植物マニアな私がおすすめするグリーンネックレスのおすすめの飾り方

グリーンネックレスはインテリアとの相性もばっちり。あなたの暮らしに合う飾り方を、見つけてみましょう。
垂れ感を活かしたハンギング
グリーンネックレスの魅力は、水分をたっぷり含んだ丸い葉が連なり、下へ下へと垂れ下がっていく姿です。
その個性をもっとも引き立ててくれるのが、ハンギングです。鉢から雫がこぼれ落ちるようなシルエットは、インテリアとして存在感があります。床に置かないのでペットの誤飲対策にもなり、安心して楽しめます。
まるでジュエリー!小さな器にこんもり飾る
株がまだ小さいグリーンネックレスは、少し物足りなく感じることもあるかもしれません。そのようなときは、飾る器を工夫してみましょう。
ガラス容器などのコンパクトな器にこんもりと植えるだけで、省スペースでも存在感のある飾り方ができます。丸い粒の葉がぎゅっと集まると、まるで真珠のネックレスが溢れているかのような可愛らしい姿になります。
いろんな多肉植物と組み合わせて楽しむ「寄せ植え」
グリーンネックレスは、ほかの多肉植物との寄せ植えにも向いています。多肉植物は葉の色や形のバリエーションが豊富ですが、その中に丸いグリーンネックレスを加えるとアクセントになり、にぎやかな印象になります。多肉植物をどう組み合わせるかによって、雰囲気を変えられるのも魅力です。
意外と簡単!グリーンネックレスの増やし方

グリーンネックレスがうまく育てられるか不安なときは、保険株(予備の株)を作っておくのがおすすめです。次に紹介する方法で簡単に増やせるため、もしものときに備えて挑戦してみてくださいね。
発根も見られる!水差しで増やす方法
グリーンネックレスは、清潔な水に挿し木をして発根させることで増やせます。葉や茎が水に浸からないように管理が必要になりますが、初心者でも比較的容易に成功させられます。
適切な時期
生育期である春や秋が適しています。気温が安定している時期のほうが発根しやすく、失敗も少なくなります。真夏や真冬は株に負担がかかりやすいので避けましょう。
手順
10cmほどの長さに茎をカットし、水に浸かる部分の葉をあらかじめ取り除きます。葉がついたまま水に浸けると傷みやすくなるため、茎だけが水に触れる状態にするのがコツです。根が伸びたタイミングで土に植え替えると、根が定着しやすくなります。
注意点
水差しは発根を観察できるのがメリットですが、管理には少し手間がかかります。水が汚れると発根前に枯れてしまうため、こまめに水を交換して清潔な状態を保つようにしましょう。
鉢植えを使った増やし方

鉢植えに直接挿し木をして根を出させる増やし方は、発根後の生育がスムーズです。多肉植物用の水はけの良い培養土を用い、挿し木を寝かせるように置くことで根付きやすくします。
適切な時期
鉢植えをするときは水差しと同様に、春と秋の生育期が適しています。気温が穏やかな時期は発根しやすく、安定して育ちやすくなります。
手順
鉢のサイズに合わせて10cmほどにカットした茎をいくつか用意します。葉の付け根が土にしっかり触れるように円を描くように配置したら、上から薄く土をかぶせてあげましょう。半日陰に置き、土が完全に乾ききらないように管理しながら根付くのを待ちます。
注意点
過度な水やりは根腐れの原因になるため、湿らせすぎないことが重要です。また、風通しの悪い場所に置くとムレやすくなるため、通気性の良い環境で管理しましょう。発根するまでは強い直射日光を避け、株への負担を減らすこともポイントです。
株分けで増やす方法

株が大きく成長して来たら、親株を分けて増やす方法が有効です。株分けは植え替えと合わせて行うと、株のリフレッシュにもなり、次の生育を促します。
適切な時期
取り木で増やす季節は、春や秋の生育期が適しています。真夏や真冬は生育が鈍るため、気温が安定している時期のほうがスムーズに発根します。
手順
親株のそばに新しい鉢を用意し、垂れ下がった茎をそのまま新しい鉢の土の上にのせます。葉の付け根が土に触れるように、向きに気をつけて置き、茎が浮くようならU字ピンなどで固定しましょう。土が軽く湿った状態を保ちながら半日陰で管理し、しっかり根付いたら茎をカットして親株と切り離します。
注意点
株分けは成功率が高いですが、土の乾きすぎや過湿に注意しながら、軽く湿り気を保つ必要があります。また、風通しの悪い場所ではムレやすくなるため、通気性の良い環境に置くことも大切です。鉢を並べて置くと場所をとるので、屋外での管理をおすすめします。
グリーンネックレスは、大きさを維持しやすいから住む場所が変わっても安心
グリーンネックレスは、水差しや株分けでサイズ調整がしやすいため、「植物をできるだけコンパクトに楽しみたい」という方におすすめです。たとえ引っ越しで住まいの広さが変わっても、仕立て直しながら付き合えるのは大きな魅力です。
グリーンネックレスを日常に取り入れて、グリーンを楽しもう
水分をたっぷり含んだハリとツヤのあるグリーンネックレスは可愛らしく、水やりにコツが必要な植物です。日当たりや風通し、適切な水やりの目安を押さえれば、誰でも無理なく育てられるようになります。
飾り方を工夫したり、保険株を作って増やしたりと、自分のペースで長く楽しめるところもグリーンネックレスの魅力です。お部屋に迎えて、やさしく揺れるグリーンネックレスのある日常を楽しんでみてください。





