土も植木鉢もいらない「エアープランツ」で部屋に緑を!初心者向けの種類と育て方

目次

エアープランツは、「緑が欲しいけど植物を世話できるか心配…」と悩んでいる人にぴったりの初心者向けの観葉植物です。土や植木鉢いらずで、ホームセンターや100均で手軽に購入することができますよ。花が咲く種類もあったり、インテリアとしても楽しめたりなど育てる魅力がいっぱい!

そこで今回は、エアープランツ初心者に向けて、種類や育て方を詳しくご紹介します。水やりの方法、育てるのに適した部屋の選び方についてもまとめてみました。枯れる心配をしている人でも大丈夫!エアープランツを育ててみたい人はぜひ読んでみてください。

エアープランツとは

エアープランツとは、パイナップル科ハナアナナス属のうち土や根を必要としない植物のことをいいます。葉から水分を吸収する性質があるので、土や植木鉢いらずで育てることが可能です。

棚や壁、室内物干機に飾るなど、インテリアとしても活用しやすいため、さまざまな年代の男女に大人気!購入先は100均、ホームセンター、園芸店だけにとどまらず、最近では各種大手通販サイトでも種類豊富なエアープランツが入手できるようになっています。

エアープランツの魅力

部屋で育てる手軽な緑として、観葉植物初心者に人気のエアープランツ。ここからは、そんなエアープランツの魅力を詳しくご紹介していきます。

土や植木鉢がいらない

エアープランツの魅力は、なんといっても土や植木鉢がいらないことです。

部屋に飾りたいと思った観葉植物自体の価格が高い場合、プラスで植木鉢の購入は金銭的な負担になってしまいます。おしゃれで凝ったデザインの鉢だと、ひとつで2~3,000円ほどすることも多いもの。

また、土は観葉植物の病気の原因や、虫が湧く原因になることもあります。少ない予算で購入できる、病気や虫の心配も少ないエアープランツは、観葉植物の初心者にとっておすすめです。

飾る場所を選ばない

エアープランツは土と植木鉢が不要なため、飾る場所の選択肢も幅広くあります。部屋に緑が欲しいと思うと、「どこに置けばよいのか」「どうやって飾ったらよいのか」で悩みがちでもあるでしょう。

エアープランツなら、部屋のカーテンレールや室内物干機に吊り下げても、シンプルにお皿に乗せるだけでもOK。飾る場所を選ばない、飾る方法も悩まなくて済むエアープランツはとても魅力的です。

おしゃれなインテリアとしても便利

部屋に飾る手軽な緑としておすすめな反面、おしゃれなインテリアにこだわりたい人にも適した性質を持っていることも魅力のエアープランツ。インテリアとしておすすめの種類を詰め合わせたセットもあるほど人気です。

ワイヤーで吊るす、ハンギングバスケットに入れる、雑貨と組み合わせてオブジェのようにするなど、ご自身のアイデア次第で理想の空間づくりが叶えられます。

触り心地を楽しめる

エアープランツには、触り心地を楽しめる魅力もあります。むしろ、直に手に持てる観葉植物はエアープランツくらいかもしれません。

葉の厚み、少しざらざらしたような表面、ひものようなウェーブ状の質感など、種類によってさまざまな触り心地を感じられるでしょう。

また手に持てることで、エアープランツの細部の成長に目が行きやすくなります。枯れるサインを早めにキャッチできることもメリットです。

エアープランツの種類と初心者向けの選び方

エアープランツは「銀葉種」と「緑葉種」の2種類に分別されます。初心者には水を吸収する器官であるトリコーム(葉を覆う産毛のようなふわふわしたもの)が多い「銀葉種」が育てやすくおすすめです。

実際、100均やホームセンターでは「緑葉種」より「銀葉種」のほうが取り扱いが多くあります。ここからは、店舗で見つけやすく育てやすい「銀葉種」から、初心者向けのエアープランツをご紹介いたします。

初心者向けエアープランツ①チランジア・イオナンタ

初心者におすすめのエアープランツは、「チランジア・イオナンタ」です。100均でも買える手軽さ、寒さにも暑さにも強く丈夫な性質、子株がつきやすいといった魅力があります。温かい場所で育てると、株が大きくなった頃に花が咲きやすいです。

初心者向けエアープランツ②チランジア・ウスネオイデス

初心者だけど、インテリア性の高いエアープランツが欲しい人もいるでしょう。そんな人には「チランジア・ウスネオイデス」もおすすめです。ひも状の葉が束になっているので丁寧に水やりする必要があるものの、おしゃれなので育てるモチベーションが高まるはずです。

初心者向けエアープランツ③チランジア・カプトメデューサ

「チランジア・カプトメデューサ」も初心者におすすめのエアープランツです。葉の形状がギリシャ神話のメデューサに似ていることが名前の由来。流通量が多く、比較的リーズナブルな価格設定なので、Sサイズより大きめの株が欲しい人にもぴったりです。

エアープランツの育て方

エアープランツの育て方にはコツがあります。温度、水やり、風通しのよい置き場所の3点を意識すれば、初心者でもぐんぐんと成長させることが可能です。

育て方①適温を知ろう

エアープランツを育てる際の適温は、日中で20~30℃です。園芸店に行くと、エアープランツはだいたい店舗内にある温室にディスプレイされています。

夏場と冬場の2回に分けて、園芸店の温室を訪れてみてください。プロはどのくらいの温度で管理しているのか、とても参考になると思います。

真冬の夜間や早朝など、5℃を下回るような環境だと枯れる恐れがあるので要注意。とくにエアープランツを開花させたい人は、日当たりの良い温かな部屋で育てるのがおすすめです。

育て方②水やりのコツを知ろう

エアープランツは、夕方から夜間にかけて水やりをします。これは、葉を覆っているトリコームが夜間に水分を吸収する性質があるからです。

霧吹きでのミスティング(葉水)なら週2~3回が目安。滴るくらいに水をたっぷりと与えてください。水やり後は乾燥させます。根元の葉の重なりに水がたまったままになると、腐っていくので、できれば逆さに吊るすなどしての水切りがおすすめです。

ちなみに、私は入浴後のバスルームを使ってエアープランツの水やりをします。バスルームなら水で床がびしゃびしゃになっても大丈夫!水気が切れたら部屋に戻しています。冬場は夜間の気温が低いため、午前中の水やりが安心です。

エアープランツのソーキングとは

エアープランツの水やりの方法には、器に水を張り数時間ほど漬けっぱなしにするソーキングもあります。しかし、ソーキングはやりすぎると枯れるきっかけにもなるので、葉の乾燥や枯れが目立つときだけで大丈夫。また、数時間も漬けず、数分でも十分だと感じます。

育て方③置き場所を知ろう

エアープランツは、直射日光の当たらない場所に置くようにします。半日陰の窓ぎわ、レースのカーテン越しなどがおすすめです。強い日差しに当たってしまうと、葉焼けといって葉が変色する恐れがあります。

また、エアープランツは風通しのよい場所に置くことも大切なポイントです。エアープランツは蒸れに弱いので、風通しの悪い環境に置くと腐ってしまうことがあります。

私のエアープランツ育成例

私は実際に、初心者向けとしておすすめした銀葉種のイオナンタ、カプトメデューサ、ウスネオイデスを育てています。これらの種類を育てようと思ったきっかけは、私がよく行く園芸店やホームセンターで見かけた時に見た目や触り心地が気に入ったからです。

エアープランツを育てる際の私なりのルーティーンとして、暖かい日は夜にバスルームでミスティング、寒い日は陽が昇ってきた午前中に同じくバスルームでミスティングをしています。そしてどちらのパターンでも、乾いてきたら窓辺に飾り直しています。なお、水やりのない日は窓辺に飾りっぱなしです。

私がエアープランツに対して愛情を感じるのは、買ってきた時よりぐんと成長して大きくなったり、つやが出てみずみずしさをまとったりしてきたとき。エアープランツが気になっているみなさんにも、ぜひこの感動を味わってみて欲しいです。

ただ、一時期はテラリウムとしてイオナンタを数種類育てていたのですが、忙しさのなかで管理不足となり、蒸れで枯らせてしまいました。

そのため現在は通風に気をつけなければならないテラリウムをやめて、そのまま吊るしたり、容器やお皿のうえに置いたりなど、初心に戻って育てています。

エアープランツを賃貸物件で育てる時の注意点

ここからは、エアープランツを賃貸物件で育てるときの注意点をお伝えしていきます。エアープランツのような温かな場所を好む植物は、枯れるなら冬のイメージが強いでしょう。しかし、最も危ないのは上記でもご紹介したように蒸れやすい夏です。ぜひチェックしてみてください。

注意点①梅雨時の湿気

エアープランツを賃貸物件で育てる時の注意点は、「梅雨時の湿気に注意する」ことです。梅雨の時期は雨で窓を開けづらくなるので、風通しが悪くなり、蒸れで枯れる恐れがあります。私がテラリウムのイオナンタを枯死させてしまったのも梅雨時でした。

注意点②夏場の冷房

「夏場の冷房に気をつける」ことも、エアープランツを賃貸物件で育てる時の注意点です。室内を冷やしすぎたり、冷風が直接当たる場所に置いてしまったりと、夏場の冷房は植物が弱りやすい要素が詰まっています。

注意点③直射日光

「直射日光を避ける」ことも、エアープランツを賃貸物件で育てる時の注意点です。とくに夏場の直射日光は強烈!葉焼けしてしまうと、葉の色素が抜けたり枯れたりするので元通りに戻すことは不可能です。

エアープランツを育てるのに適切な賃貸物件とは

ここまで紹介したエアープランツの育て方と注意点を踏まえ、賃貸物件で育てる際にあるとよい部屋の条件をお伝えします。物件選びや内見の際に、ぜひチェックしてみてください。

風通しが良い部屋

エアープランツに限らず、観葉植物を育てるには通風が大切です。風の流れがないと成長しづらく、またカビも生えやすくなってしまいます。2面採光、3面採光の部屋であれば、窓を開けるだけで簡単に通風と日当たりを確保できるのでおすすめです。

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日当たりのよい部屋

エアープランツを育てるには、日当たりのよい部屋であることも必須です。日光が多い環境で育てるとエアープランツの花も咲きやすくなります。日照時間を長く確保できる南向きの部屋が最適です。

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エアープランツを飾るのに活躍する室内物干機がある部屋

賃貸住宅でエアープランツを育てるなら、室内物干機がある部屋もおすすめです。室内物干機があれば、洗濯物を干すだけでなくエアープランツのディスプレイにも役立ちます。室内で突っ張り棒をセットして壁がへこむ恐れもないので、退去時も安心です。

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気軽に育て始められるエアープランツを部屋に取り入れよう

今回は人気のエアープランツについて。初心者向けの種類や育て方、水やりの方法など詳しくご紹介しました。日当たりや通風、室内物干機付きなど、賃貸物件の環境が整っているとエアープランツを育てる楽しみも倍増します。

花も咲きやすく、大きな株にも成長しやすくなるでしょう。ぜひ物件も合わせて、エアープランツをあなたのお部屋に取り入れてみてください。