最近、ステッカーなどを使って自室の壁を華やかにする「ウォールデコレーション(以下、ウォールデコ)」が話題になっています。身近なもので簡単にアレンジできるのがウォールデコの魅力ですが、「具体的に何をすればいいのかわからない」「賃貸でもできるの?」などと不安に感じる方も少なくありません。
そこで今回は、ウォールデコを使っておしゃれな部屋にするポイントや、賃貸物件でウォールデコするときの注意点などを紹介していきますので、ぜひ大事なポイントを押さえておしゃれなウォールデコを楽しんでみてください。
ウォールデコレーション(ウォールデコ)とは?
ウォールデコとは、その名のとおり壁を飾って楽しむインテリアのことです。壁に飾るものといえば、ポスターや写真などを思い浮かべるかもしれません。もちろん、それらも立派なウォールデコのひとつです。
最近では、ウォールステッカーやアイアンフレームといった手軽に使えるウォールデコ用の商品がたくさん販売されています。また、植物を使ったりアートを取り入れたりと、アイデア次第でアレンジの幅が広がるのがウォールデコの魅力です。
ウォールデコの種類と飾り方
続いて、代表的なウォールデコアイテムの種類を解説します。それぞれの特徴と、賃貸物件での注意点も紹介していきますので参考にしてみてください。
ステッカータイプ
ステッカータイプは壁に貼ってウォールデコをするために作られたアイテムで、裏側が粘着面になっているのが特徴です。たくさんの色や柄のステッカーがあるので、選ぶ楽しみもあるでしょう。
また、貼るだけで簡単に設置できるので、子どもと一緒にウォールデコをすることも可能です。さらに、壁に穴を開ける必要がなく壁を傷つけないので、賃貸でも気軽に取り入れることができます。
【賃貸物件】ステッカータイプを飾るときの注意点
ステッカータイプは壁を傷つけることはありませんが、シールの粘着面が壁に残ってしまうことがあるため、気になる方は目立たないところに試し貼りをして確認しましょう。基本的には、「貼って剥がせるタイプ」と記載があれば問題ありません。もしこの記載がないものは、剥がすときに壁紙が傷ついてしまう可能性があります。
また、たとえ「貼って剥がせるタイプ」だったとしても、数年ほど経ってから剥がそうとする際には注意が必要です。場合によっては粘着面が残ってしまったり、ステッカーの形に壁が日焼けして跡が残ってしまったりするかもしれません。跡残りが気になる場合は長期間放置せず、こまめに張り替えると良いでしょう。
立体タイプ
ウォールデコアイテムの中には、平面のステッカータイプとは違い、立体的になっているタイプもあります。立体的なオブジェを壁に飾るため、ステッカータイプよりも存在感があるのが特徴です。木やアイアン、プラスチックなどさまざまな素材のものがあり、素材によっても雰囲気が変わるため、部屋のインテリアに合わせて選ぶのがおすすめです。
この立体タイプは貼るだけのステッカータイプとは違い、取り付け穴が必要になることが多くあります。特にアイアンなどの重さがあるものは、取り付け場所の壁に下地が入っているかどうかしっかり確認する必要があります。一方、木製や紙製、プラスチック製といった軽いものの場合、シールで貼るだけで固定できるものも少なくありません。
【賃貸物件】立体タイプを飾るときの注意点
先述したように、取り付け穴が必要なアイテムの場合は壁に穴を空けることになってしまうため、賃貸物件での使用は避けた方が良いでしょう。できれば穴開けの必要がないシールや両面テープで対応できるタイプを選ぶのがおすすめです。また、針が細く跡が残りづらい押しピンで固定できるタイプもおすすめです。
ただし、しっかり留まっていると思っても、時間が経つとシールやテープが剥がれてきてしまうことがあります。比較的重さがあるものを貼っていた場合、落ちたときに床を傷つけてしまうかもしれません。賃貸物件の場合は、こういったことにも注意してあまり重さのないものを選ぶようにしましょう。
ウォールデコのセンスの良い選び方・飾るポイント
次に、実際にウォールデコをする際の注意点をご紹介します。ちょっとしたコツでセンスの良いおしゃれなウォールデコができるので、自分に合うものがあればぜひ実践してみてください。
①テイストを統一する
ウォールデコアイテムはたくさんの種類があるため、選ぶ時間も楽しめます。気に入ったものをいくつか組み合わせても良いのですが、もし組み合わせるならテイストを統一させるようにしましょう。
テイストが違うものを組み合わせると、ちぐはぐな印象になってしまいます。また、あまりたくさんのアイテムを使うと壁がごちゃごちゃした印象になってしまうかもしれません。テイストを統一させることで壁がすっきりとし、より洗練された空間に仕上がります。
②取り付け・取り外しがしやすいものを選ぶ
ウォールデコは、気軽に飾れるのがメリットです。特に賃貸は、跡が残らず簡単に取り付け・取り外しができるものが良いでしょう。
たとえば、アイアン製のものやサイズが大きなものだと、1人で取り付けるのが大変な場合もあります。1人でも簡単に設置でき、季節や気分によって取り替えられるものを選ぶのがベターです。
③植物を取り入れる
ウォールデコに植物や花を取り入れると、おしゃれさがぐっと増します。ウォールデコに取り入れやすいアイテムとしては、スワッグやリースがおすすめです。スワッグとは元々「壁飾り」という意味で、ドライフラワーや植物の実などを束ねて花束のようにしたものを指し、そのまま壁にかけて飾ります。
一方、リースは特にクリスマスの時期に飾ると季節感が出るのでおすすめです。また、ナチュラルで季節を選ばないリースもあるので、そういったものなら年中使えるでしょう。一輪挿しがついたものなど、生花を飾れるウォールデコアイテムもありますが、ドライフラワーや造花なら水やりなどの手間がかかりません。
④写真やアートを取り入れる
写真を壁に飾るのも定番のウォールデコで、額縁を使って写真をいくつか並べて飾ると簡単におしゃれになります。しかし、額縁はねじや押しピンが必要になるので、賃貸ならマスキングテープを使って貼りましょう。マスキングテープなら跡が残らずきれいに剥がせます。
また、アートを取り入れるのもおすすめです。しかし、こちらも額縁に入れようとするとかなりの重さになってしまうので、ファブリックパネルやファブリックポスターを活用しましょう。これらは布製なので、マスキングテープや跡が残りづらい細いタイプの押しピンでも留められます。
初心者でもウォールデコで演出できる!おすすめのお部屋テイスト
ここからは、ウォールデコを取り入れやすい部屋のテイストについて解説していきます。この2つのテイストのインテリアなら初心者でも安心なので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
ナチュラルテイスト
ウォールデコを楽しみたいなら、ナチュラルテイストの部屋づくりがおすすめです。ウォールデコアイテムには植物や鳥、蝶などをモチーフにして作られたものが多くあり、ナチュラルインテリアに馴染みやすいでしょう。特にスワッグやリースなどの植物を使ったアイテムは、ナチュラルテイストのインテリアにぴったりです。
北欧テイスト
北欧テイストは、先述したナチュラルテイストをベースにしたインテリアのことです。北欧では、長い冬を家の中で過ごすことが多いため、木のぬくもりを活かしたデザインや植物柄がインテリアに多く取り入れられています。また、北欧では古くから繊維業が盛んで、ファブリック製品が多く作られています。
このような北欧柄のファブリックを使ったアートパネルやアートポスターを飾ることで自室が北欧テイストになるので、自分の好みとマッチしているなら一度試してみると良いでしょう。
ウォールデコを試しやすい賃貸物件の条件
最後に、ウォールデコを試してみたいと思っている方におすすめの賃貸物件を紹介していきますので、新しい住まいを探している方は検討材料のひとつとして活用してみてください。
ウォールデコと相性が良いフローリング物件
フローリングの木目はナチュラルインテリアや北欧インテリアに馴染みやすいため、ウォールデコは和室ではなくフローリングの物件が合いやすいといえるでしょう。ただし、同じフローリングの物件でもフローリングの色によって雰囲気が変わります。やはり実際に見ないとイメージが膨らまないため、不安な方は一度内見に行って部屋の雰囲気をたしかめてみてはいかがでしょうか。
部屋の雰囲気が作りやすいデザイナーズマンション
デザイナーズマンションは最初からおしゃれな造りをしているので、部屋の雰囲気も作りやすいです。部屋の雰囲気に合わせてアレンジしていくと、部屋全体のテイストも自然に統一されていきます。
またデザイナーズマンションは、一面だけ壁紙が違う「アクセントクロス」を採用していることも珍しくありません。白い壁にお気に入りのステッカーなどを貼るのもおすすめですが、アクセントクロスに貼ることでよりおしゃれな空間になるでしょう。
デザイナーズ物件を実際に見に行くと、部屋づくりやウォールデコのイメージが湧いてくるかもしれません。デザイナーズ物件は1件ごとに雰囲気が違うため、気になる物件があれば一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
リビング用の部屋がある物件
ウォールデコを取り入れたいと思ったら、ワンルームよりも、リビング用の部屋がある物件がおすすめです。ワンルームの場合、部屋の中にキッチンがあり、1部屋の中に生活に必要な物をすべて置く必要があるため、壁にウォールデコをするためのスペースが取れないかもしれないからです。
もちろん、ワンルームでも壁の空いたスペースにウォールデコを取り入れることは可能です。ですが、より自由におしゃれにウォールデコを取り入れたいと思ったら、やはりキッチンが別になっている1K以上の部屋がおすすめです。
ウォークインクローゼット付きの物件
上記の「リビング用の部屋がある物件」と同様ですが、ウォールデコを楽しみたいと思ったらなるべく壁の余白が広い方が自由に楽しむことができます。部屋の中の物を減らす方法としては、ウォークインクローゼット付きの物件もおすすめです。
広い収納があれば、部屋の中の物を減らすことができ、より壁に余白を作ることができます。余白が広ければ広いほど、ウォールデコが目を引き、おしゃれなお部屋づくりができるでしょう。
ウォールデコで自分好みの部屋を作ろう!
手軽に部屋の雰囲気を変えることができ、おしゃれな部屋づくりができるウォールデコは、初心者でも失敗しにくく賃貸物件にも取り入れることができます。テイストを統一する、使用するアイテムの種類を間違えないなどの注意点を確認して作業をすれば、大きな失敗をすることもありません。インテリアに興味をお持ちの方は、ぜひウォールデコのコツを押さえて自分だけのおしゃれな部屋づくりを楽しんでみてください。