ペーパーフラワーは、色とりどりの紙で作られています。ふわふわ質感とカラフルで可愛らしい見た目から、結婚式のデコレーションや写真撮影の小道具、パーティー飾り、インテリアとして飾るウォールデコとしても人気です。
元祖ペーパーフラワーと言えば、入学式や卒業式の飾りに使われていた、紅白のお花飾りのデコレーションを思い出すでしょう。最近では、ペーパーフラワーやペーパーポンポンと呼ばれる可愛いデコレーションアイテムとして、いろいろな作り方が紹介されています。紙の切り方や使う素材、色などを変えれば、パーティーを盛り上げる装飾だけでなく、インテリアの一部となるウォールデコにも使えるなど、アレンジは無限大です。
そこで今回は、基本のペーパーポンポンの作り方や、一工夫するだけでできるオシャレなペーパーフラワーの作り方を紹介していきます。素敵な飾り方やアレンジ方法なども一緒に紹介していきますので、ぜひ挑戦してみてください。
ペーパーフラワー、ペーパーポンポンとは
ペーパーフラワーとは、紙で作られたお花のことです。ふわふわ丸い形から、ペーパーポンポンと呼ばれることもあります。
代表的なものは、ペーパーフラワー専用のお花紙で作られ、学校の運動会や卒入学式などでよく見かける柔らかく丸い紙製のお花です。それ以外にも、画用紙、折り紙、和紙、ティッシュペーパー、ペーパーナプキン、包装紙、クレープペーパーなど、さまざまな素材で作れます。
それぞれの素材や色、柄などによって、いろいろな表情を持ったペーパーフラワーになるため、楽しみ方は無限大です。いろいろなペーパーフラワーを作って楽しんでみましょう。
素材によってペーパーフラワーの印象は大きく変わる!代表的な紙素材
ペーパーフラワー作りは、紙・素材選びから楽しめます。部屋をオシャレに飾りたい場合は、インテリアの雰囲気に合った色や素材、柄のある紙などで作ってみましょう。また、飾り方を一工夫するだけで、立派なインテリアのアクセントとしても使えます。
王道のペーパーフラワーを作るなら「お花紙」
ペーパーフラワーの代表素材であるお花紙は、100均でも簡単に購入できます。あらかじめカラフルなグラデーションカラーがセットになっているものや、広げるだけでペーパーフラワーを作れるように下準備が済んでいるキットタイプもあります。ふわふわ質感の可愛いペーパーフラワーをお手軽に作れるので、初心者さんや量をたくさん作りたい方におすすめです。
お花の形をくっきりと作れる「壁紙」や「画用紙」
形のくっきりとしたペーパーフラワーを作りたい場合は、壁紙や画用紙などのしっかりした素材を使うのがおすすめです。例えば、インテリアのアクセントやジャイアントペーパーフラワーのように、ウォールデコやアートとして飾りたい場合や、丈夫で長持ちするものを作りたい場合に向いています。壁紙を使うと、よりお部屋に馴染む作品に仕上がります。
ふんわりしたお花を作れる「ティッシュ」や「和紙」「クレープペーパー」
ティッシュ、和紙、クレープペーパーなどの柔らかい素材を使うと、ふんわりした印象の柔らかいお花を作れます。一番身近な素材はティッシュです。ティッシュを使うと、お花紙で作るペーパーフラワーのような仕上がりの作品を作れます。
クレープペーパーとは、特殊な加工を施してあるひだやシワのついた紙のことです。和紙のような味のある風合いをしていて、ラッピング素材としてよく使われます。和紙やクレープ紙はその質感の高さから、本格的なペーパーフラワー作りに使われる素材として人気があります。
柄を楽しめる「包装紙」や「英字新聞」「折り紙」
包装紙や英字新聞、折り紙など、柄のある素材を使って作るペーパーフラワーもオシャレです。いろいろな柄を楽しめて、たくさんの色や種類の中から好みのものを選べます。ラッピングするときに、リボン代わりにこのような素材で作った手作りペーパーフラワーを添えても可愛いでしょう。
基本のペーパーフラワー(ペーパーポンポン)の作り方
お花紙を使った基本のペーパーフラワーの作り方です。簡単に作りやすく、100均でキットなども手に入るため、初めて作る方におすすめの作り方です。色バリエーションも豊富なので、いろいろな飾り方や配置も楽しんでみてください。
STEP1.お花紙を用意する
すぐに作れるキットタイプは、あらかじめ蛇腹に折り目がついており、真ん中がアルタイでとまっています。一から作る場合は、紙を蛇腹に折って真ん中をアルタイでとめます。
STEP2.両端をカットする
両端のカットの仕方によって、できあがるお花の形が変わります。
上の画像のように丸く切ると、シャクヤクのような形になります。
三角に切ると、カーネーションのような形です。
縦にハサミを入れると、細かい花びらに仕上がります。
STEP3.左右を交互に剥がす
お好みの形に両端のカットを終えたら、左右交互に1枚ずつ剥がして開いていきます。薄くて破れやすいので、注意が必要です。
STEP4.形を整える
すべての花びらを開き終えたら、形を整えて完成です。
簡単にできるペーパーフラワーアレンジ
基本の作り方のなかで少し工夫をすることで、より個性的で美しいペーパーフラワーを作ることができます。ここでは簡単にできるアレンジを紹介していきます。
花芯(フラワーペップ)を入れると本物っぽく仕上がる
お花の中央に花芯を入れると、より本物っぽいペーパーフラワーに仕上がります。両端に縦に細かい切れ目を入れた、少し小さめで別の色のお花紙をのせます。
一緒に蛇腹に折って、真ん中をアルタイでとめます。
開くと、花芯のある可愛らしいペーパーフラワーになります。いろいろなカラーで、バリエーションも楽しんでみましょう。
色を混ぜて作ってみよう
単色のペーパーフラワーも可愛いですが、色を混ぜて作ってみると、また違った素敵な仕上がりになります。こちらは、黄色と緑を混ぜたり、英字新聞を花芯部分に使ったりして作ったものです。
違う色の紙を交互に重ねて作ると、カラフルなペーパーフラワーを作れますので、ぜひ試してみてください。
本物みたいなバラのペーパーフラワーの作り方
画用紙、コピー用紙、折り紙、包装紙、和紙など、お花紙よりも少ししっかりした紙で作ることも可能です。立体的なお花なので、枝をつけて花瓶にさして飾ったり、リースにあしらったりするのに向いています。
STEP1.画用紙を三角形に折る
正方形の画用紙を3枚用意します。3枚とも、三角形→さらに三角形→さらに三角形と3回折っていきます。
STEP2.端をカットする
端を下の画像のように、丸くカットします。
STEP3.開く
開くと、以下のようなお花の形になります。
STEP4.花びらをカットする
ハサミで花びらを1枚カットしたもの、2枚分カットしたもの、3枚分カットしたものを用意します。
STEP5.カットした花びらに巻き癖をつける
竹串や細いお箸などで、一番小さな1枚分の花びらを巻いて、巻き癖をつけます。
STEP6.花びらを糊でとめる
そのほかの花びらは、花びらを重ねて糊でとめます。
STEP7.花びらの先に外巻きの癖をつける
竹串や細いお箸の先端で、花びらの先を外巻きに巻き癖をつけておきます。
STEP8.すべてのパーツを組み合わせる
すべてのパーツを組み立てるため、速乾性の木工用ボンドをつけて、大きい花びらから順に重ねて接着していきます。3枚目を接着するあたりから、花びらの高さが少し高すぎると感じることもあるので、ハサミで円錐のとがっている先端部分をカットして、高さを調節してください。
STEP9.接着する
全部重ねて接着すれば完成です。立体的で、素敵なバラのペーパーフラワーができあがりました。
インテリアのアクセントに!ジャイアントペーパーフラワー
大きくて存在感があり、お部屋をオシャレにするウォールデコとして使える、ジャイアントペーパーフラワーの作り方です。画用紙やコピー用紙、包装紙など、大き目でしっかりした紙で作れます。画用紙で作るデイジーと、コピー用紙で作る丸い放射線状のペーパーフラワーの作り方を紹介します。
画用紙で作るデイジーの作り方
まずは、デイジーの作り方から見ていきましょう。
STEP1.画用紙を正方形に整える
まずは、デイジーの作り方です。画用紙をハサミで切って、正方形に形を整えたものを4枚用意します。色は全部同じ色でも、違う色を組み合わせても良いので、お好みで用意しましょう。
STEP2.三角に折る
三角に折ります。
さらに、三角に折ります。
3回目の三角に折ります。このとき、1回目と2回目のときのように、普通に一緒に折らず、両サイドを外側に向かって折ります。中央から手前に向かって三角に折って、残ったほうは外側に向けて三角に折るイメージです。
STEP3.三角の頂点を軸に折る
三角の頂点を内側、外側に向けて折ります。
両方とも折って下の画像のような形にし、小さな三角の部分をハサミで切り落とします。
STEP4.形を整える
上から見ると、横向けのMの形になるように折り方を整えます。
正面から見るとひし形になるので、画像のペンの線のようにハサミでカットします。
STEP5.開く
開くと、大きなお花の形ができます。ほかの3枚の画用紙も同様に、この形を4枚作ります。
花びらの中央の折り目を、すべて同じ方向につけなおします。
STEP6.花芯を作る
花芯を作ります。余った画用紙を細長く切り、5~6枚用意します。
STEP7.切り目を入れる
縦にハサミを入れて、切り目を入れていきます。
STEP8.巻く
くるくると巻いて、テープでしっかりと外れないように巻き終わりをとめておきます。
STEP9.接着する
速乾性の木工用ボンドで、花びらを少しずらして置いて接着していきます。4枚すべての花びらを重ねたら、最後に花芯を中央に接着すれば完成です。
コピー用紙で作る丸い放射線状のペーパーフラワーの作り方
放射線状のペーパーフラワーは、簡単に作ることが可能です。コピー用紙を3枚用意し、糊で貼りつけます。これを蛇腹に折り、片方の端を束ねるようにして扇形を作ります。テープやホッチキスで固定してください。
これをもうひとつ作り、二つを組み合わせれば完成です。
ペーパーフラワーのガーランドの作り方
ペーパーフラワーをつなげて作るガーランドの作り方です。作ったペーパーフラワーを、壁にガーランドのようにつなげて貼りつけるだけで完成します。せっかく作ってみたけれど、デコレーションの配置が難しいとお悩みの方は、ぜひ試してみてください。
ペーパーフラワーリースの作り方
手作りしたペーパーフラワーをリース土台に接着するだけで、可愛いフラワーリースを作ることも可能です。ペーパーフラワーだけでなく、葉っぱの形にカットした紙やリボンなども一緒に飾ると、可愛く仕上がります。
接着には、グルーガンや速乾性木工用ボンド、テープなどを使います。
いろいろな素材、柄、色で作ったペーパーフラワーで、自分好みのペーパーフラワーリースを作ってみましょう。
ハンドメイド作家の私が教える、少しのひと手間でオシャレになるペーパーフラワーの飾り方
ペーパーフラワーを飾る際は、少し工夫することでよりオシャレな空間を演出できます。ここでは、ハンドメイド作家の私が、オシャレなペーパーフラワーの飾り方をご紹介します。
壁に飾る
オシャレなペーパーフラワーは、インテリアとして壁やウェルカムスペースに飾って楽しめます。色や柄などをお好みのテイストに統一して、作ってみましょう。
パーティーやお誕生日などのイベントなどでは、フォトスポットのように多くのペーパーフラワーを飾ると素敵なので、子どもたちも喜んでくれるでしょう。モノトーン、カラフル、パステル、クリスマスカラー、ハロウィンカラーなど、シーンに合わせていろいろな色で作ってみるのがおすすめです。
天井からつるす
ペーパーフラワーを壁に貼りつけて飾る以外に、天井からつるして飾る方法もあります。たくさんのふわふわまんまるのペーパーフラワーが、雲や降り注ぐお花のように天井にデコレーションされていたら可愛いですね。子ども部屋のデコレーションにもおすすめの方法です。
花束にして花瓶に入れて飾る
ストローなどの棒状のものにペーパーフラワーをくっつけて、花瓶に入れて飾ってみるのはいかがでしょうか?造花のように枯れないので、水を換える必要もなく、一年中楽しめます。
軽く香水を振りかけ、部屋を香りからコーディネートする
ペーパーフラワーの素材は紙なので、アロマや香水をさっと吹きかけて、アロマディフューザーの代わりのようにしても使えます。飾るだけでなく、香りも一緒に楽しめて一石二鳥です。玄関スペースやお手洗いにも良いでしょう。
ペーパーフラワーを作ってみよう!
いろいろなペーパーフラワーの作り方、デコレーション方法、アレンジ方法などを紹介しました。ペーパーフラワーは、パーティーやイベント時の飾りとしてだけではなく、少し寂しい壁のアクセントとしても使えます。紙選びから楽しめて、親子での工作タイムにもぴったりですので、ぜひ挑戦してみてください。
世界に一つだけのオリジナル手作りペーパーフラワーで、暮らしに彩りを添えましょう。