和室に合うベッド5選!インテリアのプロが教える畳を傷めない注意・対策とは

目次

和室には布団を敷いて寝るのが一般的ですが、住環境や身体的理由から「和室にベッドを置きたい」と思われている方も多いかもしれません。ベッドは洋室に置くものだというイメージがあるかもしれませんが、生活スタイルの変化から、和室にベッドを置くという人も多くなってきています。

ですが、「和室にベッドって合うの?」「畳が傷んでしまわないか心配…」と不安に思いますよね。そこで今回は、和室に合うベッドの選び方や、畳を傷ませないための対策についてご紹介します。和室にベッドを置きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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和室に合うベッドの選び方

本来は洋風な家具であるベッドを和室に置こうと思ったら、和室に合うベッド選びが肝心です。ポイントは和室に馴染むことと、畳への負担が少ないこと。和室に置くベッドを選ぶ際の3つのポイントをご紹介します。

和室に合った天然素材や色合いのものを選ぶ

和室の特徴は、畳をはじめ柱や障子の木枠、襖の和紙など、自然素材が多く使われていることです。和室の色合いは木の肌色や畳の緑など、アースカラーが中心です。そこで、ベッドを選ぶ際にも天然素材のものやアースカラーの色のものを選ぶと和室に馴染みやすいでしょう。

具体的には、ベッドのフレームはスチールなどの金属よりも木製のものがおすすめ。フレームは木に塗装がしてあるものより、木の色や質感が出ているものが特に和室にはぴったりです。そして、ベッドシーツや枕カバーなどのリネン類もアースカラーでまとめるのがおすすめです。白はどんなインテリアにも馴染みやすくおすすめですし、ベージュやブラウン、グリーン系を選べば和室との相性はばっちりです。

和室では低い位置での生活を意識する

和室は、座布団を敷いて座ったり布団を敷いて寝たりするように、床に近いところで生活するのが本来の使い方。そのため、和室に置く家具は全体的に背が高いものよりも背が低いもののほうがしっくりきます。

ベッドを選ぶ際も、なるべく背の低いものを選ぶと床座の生活になじみやすく、和室との相性が良いです。ただし、ベッドは床面が高いほうがベッドから立ち上がりやすいというメリットがあるため、足腰への負担を減らしたいという理由でベッドを使いたい場合は床板の高いベッドのほうが好ましいでしょう。

畳への負担が少ないものを選ぶ

畳はフローリングに比べ、柔らかく跡が残りやすい材質です。足触りがやわらかい畳は、床に近い場所で生活する和室のメリットですが、ベッドを置く際は傷がつきやすく跡が残りやすいというデメリットになってしまいます。

そのため、ベッドを置く際はなるべく畳への負担が少ないものを選びましょう。具体的には、脚が細く接地面が小さいベッドよりも、接地面がなるべく大きいもののほうが重さが分散され跡が残りにくいです。

また、背の高いベッドだと、その分ベッド自体の重量も重くなり畳への負担が大きくなってしまいます。畳への負担を考えると、なるべく背の低いベッドが好ましいでしょう。

和室の物件は、築年数が経っていることも多く相場よりも家賃が低い物件も多くあります。スペースが広かったり、駅近の物件に住めたりとメリットも多くあるのでおすすめです。和室にベッドを置くという選択肢もぜひ考慮して、物件を選んでみてくださいね。

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和室に合うベッドの種類

上記の和室に合うベッドの選び方をもとに、実際に和室におすすめのベッドをご紹介します。いずれも背が低く、畳への負担が少ないものになっているので、和室にベッドを置こうと思っている方はぜひ参考に選んでみてくださいね。

すのこベッド

すのこベッドは、床面がすのこ状になっているベッドです。木製で木の質感が出ているものが多いので、和室にぴったりですよ。

すのこベッドのメリットは、通気性の良さと軽さです。人間は寝ている間にコップ1杯分(約200ml)の汗をかくと言われています。そのため、ベッドは熱や湿気がこもりやすく、ダニやカビが発生する原因にもなっていまいます。隙間の開いているすのこは、通気性がよく湿気や熱を逃し、ダニ・カビ対策になりますよ。

また、隙間の開いているすのこはその分ベッド自体の軽量化にもなります。ベッドが軽いと畳への負担も少なく跡が残りづらいため、和室に置くのに適しています。

ローベッド

ローベッドは床からの高さが低いベッドのことで、フロアベッドとも呼ばれます。明確な定義はありませんが、床からの高さが20cm~30cmほどのものが多いです。高さが低い分、ベッド自体の重さも軽くなるため、畳への負担が少なく和室に向いています。

ローベッドは脚がないものも多く、そういったものは面で床と接地しているため、脚があるベッドより畳に跡が残りにくいでしょう。

また、ローベッドは床に近い和室の生活スタイルにぴったりです。床との高さに差がないほど、畳に布団を敷いているのと近い感覚が得られますよ。

ヘッドレスベッド

ヘッドレスベッドとは、ベッドの頭側にあるヘッドボードがついていないタイプのベッドのこと。ヘッドボードがあると、小物が置けるようになっていたりコンセントがついていたりと便利ですが、和室に置くならヘッドレスベッドがおすすめです。

その理由は、ヘッドボードがないベッドのほうがシンプルなつくりで和室にしっくりくること。ヘッドボードがあると、いかにもベッドというつくりで目立ってしまいます。また、ヘッドボードがないとその分ベッドが軽くなるという意味でも和室におすすめですよ。

畳ベッド

床面が畳になっている畳ベッドは、まさに和室にぴったり。畳に布団を敷いて寝るのと同じ感覚が得られますよ。さらに、床に直接布団を敷くよりも床のホコリが気にならず、寝起きも楽というメリットがあります。

ソファベッド

ソファとしてもベッドとしても使えるソファベッドは、座面が低いものが多いです。マットレスのように床にぺたんと接地している形のものなら、畳への負担はかなり少なく和室に適していると言えます。ソファとしても使えるため、スペースの有効活用にもなりますよ。

和室にベッドを置く際の注意点と対策方法

和室にベッドを置く際にどうしても気になるのが、畳へのダメージ。そこで、気になる畳へのダメージと対策方法をご紹介します。

へこみや摩擦などの畳へのダメージ

畳にベッドを置くと、畳がへこんでしまうのは避けられません。いくら接地面が広いベッドを置いても多少は跡が残ってしまいます。少しでも畳へのダメージを減らしたい場合におすすめなのが、ベッドの下にマットなどを敷いて緩衝材にする方法。やわらかく、重さを吸収してくれるコルクボードやジョイントマットを使うのがおすすめです。

もしもベッドを移動させたいと思ったとき、畳の上を引きずってしまうと畳が傷ついてしまいます。なるべく2人以上で持ち上げて移動させるようにし、畳の上を引きずらないように気をつけましょう。

湿気によるカビやダニの発生

ベッドは人間の寝汗により、熱や湿気がこもりやすくなっています。そして畳は湿気を吸着する作用があるため、畳の上にベッドを置くと、ベッドの下の畳は湿気がたまりカビやダニが発生しやすくなってしまいます。そこで、畳の上にベッドを置く際にはカビやダニの対策も大切です。

おすすめは、ベッドの下に湿気吸着シートやダニ除けシートを敷くこと。抗菌作用のあるカーペットなら、畳に跡がつくのを防ぎながらダニ防止にもなるため一石二鳥です。また、こまめに和室の換気を行うなどの湿気対策も行いましょう。

和室にベッドを置く際のルームコーディネート例

和室にベッドを置く際のおすすめのコーディネートをご紹介します。和室にベッドを置く際のポイントは、和室の色に合わせたベッドを選ぶこと。例えば、柱や畳のへりが濃いブラウン系の場合は、ベッドのフレームやリネンもブラウンを選べばしっくりきます。柱や畳のへりがベージュ系の場合は、ベッドもベージュ系を選びましょう。

また、和室にベッドを置くなら、インテリアは「和モダン風」にするか「北欧ミックスインテリア」にするのがおすすめです。和モダンは、和室の良さを活かしながらモダンテイストを取り入れたインテリア。ベッドという現代的なアイテムは和モダンのインテリアを作るのにぴったりですよ。

意外に思われるかもしれませんが、北欧風インテリアは和室と相性が良いです。北欧風インテリアは、木や布などのナチュラルな素材感が特徴。自然素材を使った和室と合わせやすいのです。ベージュを中心にしたナチュラルなインテリアに北欧風アイテムを取り入れると、かわいい北欧ミックスな和室が作れますよ。

実際にお部屋を見てみて、どんなベッドを置こうかイメージしてみるのも良いかもしれません。和室のある物件を実際に見に行ってみるのもおすすめですよ。

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ポイントを押さえて和室にベッドを置こう

和室にベッドという組み合わせは、注意点もありますがきちんと対策すればおしゃれで快適な寝室になります。何の対策もせずに置くと畳を傷めてしまうことになってしまいますが、きちんと対策すれば畳へのダメージも最小限に抑えることができます。しっかり対策を行って、和室にベッドのある生活を楽しんでくださいね。