お酒好きの方の中には、一度は「自宅でバーの雰囲気を楽しみたい」と考えたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、「ホームバーまで作るのは難しいから…」と諦める声がほとんどです。
実はホームバーは、ポイントを押さえることで誰でも簡単に作れます。
今回はホームバーを作るためのポイントや注意点、予算の考え方まで詳しく解説していますので、最後まで読んで自分好みのホームバーを実現してみてくださいね。
ホームバーのタイプは大きく3種類
自宅にバーを作るには、大きく3種類のタイプにわかれます。それぞれに特徴があるため、好みのスタイルや実現可能かどうかを考えてみましょう。
①カウンターキッチンタイプ
キッチンを活用して作るタイプのホームバーです。カウンタータイプのキッチンであれば、簡単にホームバーを作れます。カウンターキッチンをホームバーにすることで、実際のお店と同じように冷蔵庫からすぐにドリンクを取り出せ、おつまみなどの調理もスムーズです。
また、普段使いとしても雰囲気のよいキッチンを使えるため、自宅での生活がより快適になるでしょう。
最近では、賃料が高くない物件でもカウンタータイプのキッチンはたくさんあります。ホームバーを考えるなら、カウンターキッチンのある部屋を探してみるのもよいかもしれません。
②ラウンジタイプ
「ラウンジ」とは、くつろげるスペースのことです。普段くつろいでいる椅子やソファの近くにホームバーを設置します。
ラウンジタイプのホームバーにするために、あえてお気に入りの家具をそろえるのもよいでしょう。座り心地のよいソファやローテーブル、サイドテーブルなどを設置して、「くつろぐ」というテーマで作り上げるのがポイントです。
自宅でなければ実現できない、ゆったりくつろぎながらお酒を楽しめるのが特徴のホームバータイプといえます。
③ミニバータイプ
自宅に作るミニバーとは、部屋の一角にバーを作るイメージです。お気に入りのお酒を並べる場所を確保したり、専用の冷蔵庫を設置したりとその場所をちょっとしたバーにします。
簡易的なホームバーではありますが、場所さえ確保できればすぐにミニバーができるため、手軽にお酒を楽しめます。もっとも簡単で部屋の広さもそこまで必要ないため、初心者でもすぐに始められるでしょう。
魅力的なホームバーを作る5つのポイント
実際にバーに行くと、雰囲気のある魅力的な空間を味わえます。その魅力はいくつかのポイントを押さえることで、自宅でも簡単に再現することができますよ。
次のポイントを意識することで、おしゃれで魅力のあるホームバーを作れるでしょう。
①照明器具の明るさを抑える
バーといえば、照明の明るさを抑えた落ち着いた雰囲気が特徴です。家庭用のシーリングライトなどを取り外して、ホームバー専用の照明を取り付けます。また、明るさ以外にも照明の形やつけ方にもこだわるとよいでしょう。
また明るさを抑えるために、裸電球やキャンドル、調光できる照明を用いるとより落ち着いた雰囲気を出せます。キャンドルは、イミテーションのタイプでも効果があるのでおすすめです。
さらに、照明を直接あてるのではなく、間接照明を上手く使うのも効果的といえます。明るく照らしたい部分があれば、スポットライトをあててやることでより引き立たせることが可能です。
暗い照明が苦手な方の場合、天井に埋めこまれたダウンライトを活用すれば、明るくても雰囲気を壊しません。
照明器具にこだわるだけで、ワンランク上のホームバーを完成させられるでしょう。
②リキュール瓶やグラス類が見える収納にする
リキュールの瓶やお酒を飲むグラスは種類が豊富で見栄えがいいため、飾るだけでインテリアになります。色や形、デザイン性のあるリキュール瓶やグラスをそろえられたら、ぜひ見えるような収納を心がけてみましょう。
オープン棚を設置してきれいに整列させるだけで、お店のようなバーを再現できます。物件によっては、工夫次第でDIYして取り付けてもよいでしょう。
賃貸で棚の設置ができない場合は、専用のキャビネットなどを準備して、リキュール瓶を無造作に並べてみるだけでも雰囲気がでます。またワイングラスホルダーなど安価なものでも、足付きグラスをおしゃれに収納できるためおすすめです。
③落ち着いた色合いで統一する
大人の雰囲気を出すには、落ち着いた色合いにするのも大切です。
たくさんの色を使ってしまうと、まとまりがなく幼い印象を与えてしまいます。落ち着いた雰囲気を出すには、基本的にダークトーンで統一することがおすすめです。ダークトーン以外にも、やすらげるウッド調を意識するのもひとつの手でしょう。
テーブルや椅子、カーテンなども色合いを合わせるだけで雰囲気がまた違ってきます。床や壁も同様に、賃貸でも剥がせる床材や壁紙などを使ってDIYするのもよいでしょう。
④使用素材にこだわる
色合いを統一できたら、次は使用素材にこだわってみましょう。素材を意識することで、さらにホームバーの質を上げられます。
壁紙を貼るだけでは、どうしてもチープな仕上がりになりがちです。タイルやウッドパネルを使うなどして、素材の質感を活かしてみましょう。
賃貸であれば、DIYして板壁にすることで、自由に好きな素材を貼り付けられるためおすすめです。もしくは、壁の素材にこだわって部屋選びをするのもよいかもしれません。
⑤グラスや小物類にこだわる
実際のバーでは、バーテンダーがさまざまな道具を使ってお酒を作ってくれます。シェーカーやメジャーカップ、バースプーンなどはそこまで高価ではないため、ホームバーで本格的なものを準備してもよいでしょう。
またおしゃれなグラスを使ったり、ちょっとしたインテリアとしての小物を活用したりするのもおすすめです。グラスは形や薄さが違うだけで、味の感じ方や風味に違いがでます。さまざまなグラスをそろえることで、見た目にも味にも影響するため、ぜひコレクションをしてみましょう。
カウンターキッチンであれば、おつまみを盛り付けるお皿やカトラリーなどの小物にもこだわれます。それがあるだけでお酒がすすむような、好きな作家の作品や思い出の品、お気に入りのキャラクターなどを使ってみましょう。好きなものに囲まれてお酒を楽しめることこそが、ホームバーの醍醐味といえます。
ホームバーを作る前に確認したい注意点
ホームバーを作るには、事前に確認しておくべき注意点があります。近隣や家主さんへ迷惑がかかることもあるため、必ず確認しておきましょう。
無駄なお金をかけない
ホームバーでは、あまり大がかりな工事をして作るのはおすすめしません。そもそも賃貸の場合、原状回復ができるようにしておかなければなりませんし、家主さんへの確認も必要です。
退去する際に、元に戻すための費用がかからない程度にしておきましょう。できる範囲でDIYするなどして、取り外し可能な範囲で行うのがよいといえます。
ホームバーでは、あまり大がかりな工事をして作るのはおすすめしません。そもそも賃貸の場合、原状回復ができるようにしておかなければなりませんし、家主さんへの確認も必要です。
退去する際に、元に戻すための費用がかからない程度にしておきましょう。できる範囲でDIYするなどして、取り外し可能な範囲で行うのがよいといえます。
お酒を飲んだときの対応を考えておく
お酒を飲んだら人が変わってしまうような方には、十分注意をしておかなければなりません。自宅だからといって泥酔するまで飲んで、近隣に迷惑をかけることは避けましょう。(もちろんお店でも迷惑をかけるのはよくありません)
まだお店であれば、ある程度の準備もされており、対処法もわかっています。しかし、隣近所へ迷惑をかけるようであれば、最悪の場合は退去せざるを得ないこともあるでしょう。
自宅バーでは、おいしくお酒を飲める範囲で楽しむことが大切です。
雰囲気を大事にする
せっかくのホームバーなので、雰囲気を大切にすることを意識しましょう。大がかりな工事をして、部屋を圧迫させるようでは元も子もありません。本格的にするのも悪くはありませんが、自分のできる範囲で程よい空間を大事にしてみましょう。
また、物を置き過ぎると、リラックスできずに十分に楽しめないかもしれません。雰囲気を大事にすれば、シンプルで落ち着いた大人の空間を演出してくれて、飲み過ぎも抑えられるかもしれませんね。
【設置場所の広さ別】ホームバーの設置アイデア集
ホームバーを作る場合、設置する場所の広さによって、どのような雰囲気にできるのかが違ってきます。
それぞれを広さ別に確認しておきましょう。
1畳未満の場合
1Kや1Rなど狭い空間にホームバーを作る場合は、1畳未満ほどになるでしょう。1畳未満となると、専用の棚や小さめのテーブルを準備します。部屋の角や邪魔にならない場所を見極めて、効率よく設置することでスペースを確保できるでしょう。
面積が狭い分、高さを活かせるように高い位置に棚を設置すると広く使えます。そうすることで、1Kや1Rであれば部屋全体の雰囲気もよくなるでしょう。
可動式のテーブルなどを準備して、その日の気分で場所を変え、自分の好きな場所をホームバーにする方法もあります。1畳未満だと簡易的ではありますが、工夫次第では多様な楽しみ方が可能です。
1~2畳の場合
1~2畳ほどあれば、お気に入りの家具を置くスペースができます。専用のキャビネットなどを置くだけで、よりホームバーらしさがでてくるでしょう。
広く使いたいと考えるなら、こちらも高い位置への収納が効果的です。家族や友人とお酒を楽しむのには丁度よい広さになるため、用途に合わせて設置する家具を選んでみるとよいでしょう。
3畳以上の場合
3畳以上のスペースがあれば、ホームバーとしては十分な広さといえます。カウンターにカウンターチェア、棚にお酒やグラスを並べれば、本格的なホームバーのできあがりです。
キャビネットや好きな家具を置いても十分な広さになるため、こだわりをたっぷりと詰め込み、自分好みのスタイルにできます。
3畳以上のホームバーを作るとなると、ひと部屋の半分ほどを使うことになりますが、そのくらい設けられれば部屋に馴染みやすくなるのです。1LDKくらいの広さでは、本格的なバーを作れるでしょう。
本格的に設置できれば、普段の食事やホームパーティーなどさまざまなシーンで活躍する場所となります。
ホームバー設置にかかる予算
ホームバーと一言にいっても、狭いスペースから規模の大きな本格的なものまでできるため、かかる予算はさまざまです。
水回りからしっかりと作ろうとすると、素人がDIYできる範囲ではありません。専門業者に依頼する必要があれば、数十万円以上の費用がかかることもあります。しかし、すべて自分でDIYするのであれば、数万円程度で作れるでしょう。
予算に関してはホームバーを設置する前に、どのくらいの予算をかけるかを決めておくことが大切です。
また、賃貸でホームバーを設置する場合、規模によっては家主さんの承諾も必要になるため、計画的に行わなければなりません。予算やできる範囲を先に決め、確認まで取れてからホームバーの具体的な設置を考えてみるとよいでしょう。
ポイントを押さえてあなただけのホームバーを作り上げよう!
ホームバーには大きく3つのタイプがあり、部屋の広さやキッチンのスタイルによって作れるタイプが違ってきます。さらに、いくつかのポイントを押さえることで魅力的なバーを作ることが可能です。ただし、賃貸である場合には注意すべき点も確認しておきましょう。
ホームバーのサイズも設置する広さによって工夫をし、予算を先に決めておくことで自分スタイルのホームバーを実現できます。また、ホームバーを作るため、部屋選びの段階で理想の部屋を選ぶのもよいかもしれません。
ぜひホームバーをお考えでしたら、今回の内容を参考にして、素敵な雰囲気のホームバーに挑戦してみてはいかがでしょうか。