DEWKsとは?共働き・子育て中だからこそできる楽しく生活する工夫を紹介します

目次

現在、私は共働きで子育てをする「DEWKs」として、受付事務と在宅ライターのダブルワークをしながら生活しています。

もともとは夫婦共働きで子どものいない「DINKs」として過ごしていたため、出産を機に一度は退職し専業主婦になった時期もありました。そのときに、自宅でできる「在宅ライター」という仕事に出会い、再び社会と関わるなかで「もう一度外で働きたい」という気持ちが芽生え、DEWKsとして暮らすことになりました。

今回は、そんな私のDEWKsとして楽しく快適に暮らすコツをお伝えします。

DEWKsとは?

DEWKs(デュークス)は、「Dual Employed With Kids」の略語です。共働きで子どもがいる夫婦を意味します。これは、夫婦が仕事と子育てを両立させるライフスタイルを選んでいることを表しています。

かつては「子どもは授かりもの」という考えが一般的でしたが、現代では「子どもを持つかどうか」「どのように働きながら育てていくか」など、夫婦が自分たちの価値観や生活スタイルに合わせて柔軟に選択できるようになってきました。DEWKsという言葉は、そうした多様な家族の在り方を反映した表現の1つです。

DEWKsと似ている言葉「DINKs」との違い

DEWKsと似たような言葉に「DINKs(ディンクス)」があります。「DINKs」は、「Dual Income No Kids」の略語で、共働きで子どもがいない夫婦を意味する言葉です。

もともと子どもを持つことを望んでいない夫婦もいますが、なかには子どもを持つことを望んでいても経済的な負担を考えて子どもを持たない選択をする夫婦もいます。

DEWKsは女性の負担が大きいといわれる理由

「DEWKsは女性の負担が大きい」と言われています。その理由を、政府の国民調査から見ていきましょう。

■児童のいる世帯における母の仕事の状況の年次推移

2004年 56.7%

2007年 59.4% 

2010年 60.2%

2013年 63.1% 

2016年 67.2%

2019年 72.4%

2021年 75.9%

2022年 75.7%

2023年 77.8%

※引用:厚生労働省「2023年 国民生活基礎調査」

国民生活基礎調査を見ると、児童のいる世帯で母親が仕事を持つ割合は約20年間で大幅に増加しています。特に2010年代以降は増加のペースが加速していることから、DEWKsが当たり前の時代になったといえるでしょう。

※引用:総務省「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果」

ただし、「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果」を見ると、女性の家事や育児負担は依然として大きい状況です。このことから、ワンオペ育児や女性の過労の課題は今も残っていると考えられます。

DEWKsのメリット・デメリットについて

ここからは、「DINKs」と「DEWKs」の両方を経験した私が感じたメリットとデメリットをいくつかあげてみました。

DEWKsのメリット

・夫婦力が高まる

・子どもに働く姿を見せられる

・社会貢献できる

・キャリアを形成できる

・スキルアップできる

・収入が安定する

特に、収入についてはDEWKsとしての大きなメリットだと感じています。子育てしていくうえで、将来的にも蓄えられるお金ができたという点でも安心です。

「DEWKs」のデメリット

・家事・育児・仕事の両立が難しい

・体力的にも精神的にも消耗する

・学校行事に参加できない

・自分だけの自由時間が少ない

・ストレスを感じる

共働きの場合、夫婦のどちらも仕事終わりに家事と育児をこなす必要があります。専業主婦を経験した私からすると、働き始めてからの体力の消耗は、想像以上に大きいものでした。

DEWKsとして生活するわが家の体験談

30代前半の頃、私は専業主婦でした。「子どもと一緒にいたい」「温かいごはんを食べさせたい」「キレイなお部屋で夫を待っていたい」という気持ちから、今までのペースで働けるかどうか迷い悩んだ末、会社員を辞めて専業主婦になることを選択しました。

しかし、「専業主婦だから家事も育児もできるでしょ」と、当然のように周りから思われるのは正直悔しかったです。また、妊娠・出産・子育てに時間を費やして「自分のキャリアが停滞してしまった」ことに、寂しさも感じました。

このような状況の中、偶然インターネットで見つけたのが、「在宅ライター」という仕事です。

DEWKsになってからの私の働き方

私は、もともと事務職で文章を書くのが好きだったため、「ブログ記事制作」などの簡単なライター業から仕事を始め、DEWKsとしての生活をスタートしました。

元同僚を頼ったり、クラウドソーシングサイトやビジネスマッチングを活用したりしながら、企画書を提出してライティングの仕事を増やしていきました。すべてが手探りだったこともあり、収入は不安定でしたが、母業を優先できたので、当時の私にはベストな働き方だったと思います。

ライター業でさまざまな業種の方と関わるうちに、「もう一度外で働いてみたい」「収入を増やしたい」という思いが強くなっていきました。そこで夫や両親に相談して、自分なりの「働き方改革」にチャレンジすることに。ライター業は信頼できるお客様や知り合いの仕事に絞り、空いた時間を使って外でも働き始めました。

現在、私は外で受付事務、家ではライター業のダブルワークをする、DEWKsとしての毎日を過ごしています。

外で働くことには、在宅では得られない魅力がありました。たとえば、職場仲間との会話やチームワーク、新しい価値観に出会えたりスキルアップできたりもします。このような職場での活動が心の栄養となり、ライター業でも家庭でもいい影響を得られています。

DEWKsとして実際の生活を紹介!1日のタイムスケジュール

受付事務はシフト制で収入が安定していて、在宅ライターは自分で時間を調整できるところがメリットです。ただし、ライター業は納期をしっかり守り、求められる品質に仕上げないと仕事を失います。

ここからは、私の1日のタイムスケジュールを紹介します。

・5:00~7:00 起床・夫婦で朝食・夫の出勤

朝は早めに起床し、お弁当と朝食の準備からスタートします。「いってらっしゃい!」と、笑顔で夫を見送るのが私の愛情表現です。

・7:00~8:30 子どもが起床&朝食・洗濯・掃除

細かな家事をしながら、子どもを見守ります。子どもには「元気に登校できるあなたはすごい!」と褒めつつ、見送るのが私のモットーです。

・8:30~9:00 私の仕事準備

食器洗い、掃除や洗濯など、残りの家事をこなしながら、自分の身支度を整えます。ライティングの依頼があるか、メールやスケジュールを確認します。

・9:30~15:30 外勤・受付事務または自宅・ライター業

外勤の仕事(週3日)では、お客様対応やデータ入力などをしています。外勤の仕事がお休みの日(週2~3日)は、自宅でライター業をしているので、納期に向けてコツコツ作業を進めています。

・16:00~18:00 子どもが帰宅・夕飯の準備

子どもが帰宅すると、習い事の送迎やおやつタイムです。その後は、夕飯の準備をはじめとした家事をして過ごしています。

・19:00~21:00 主人が帰宅・夕飯・お風呂

ゆっくり夕飯を食べながら、テレビを見たりおしゃべりをしたりと、家族で過ごす時間です。

・21:00~22:00 自由時間

ライティングの依頼がないかメールを確認したり、手帳にスケジュールを書き込んだりしています。テレビを見たり読書をしたりと、ゆっくり過ごしているときもあります。

・23:00 就寝

明日に備えてしっかり休みます。

DEWKsとして楽しく生活するための工夫!家事・子育て・メンタルケアについて

ここからは、DEWKsとして楽しく生活するために自然と必要となってくる、家事や子育てのコツ、メンタルケアの部分に触れていきましょう。

DEWKsの家事

わが家では、家事を「誰かの役割」と決めているわけではありませんが、自然と私が担当することが多いです。 基本的には、「できる人ができるときに家事をする」というスタイルにしているため、私が長時間働く日は夫が自然に家事を手伝ってくれていて、無理なくバランスが取れています。

また、子どもにも私たちの姿を見せたり、お手伝いをお願いしたりしながら、「家事はみんなで協力するもの」という意識を育てるようにしています。

わが家は24時間ゴミ出しOKのマンションに住んでいるので、ゴミ出しのような簡単な家事は子どものお仕事にすることも可能です。

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わが家では、買い物の時間を短縮するために、週1回届けてくれる「宅配食材サービス」を利用しています。必要な食材をネットから選んで注文しているので、野菜や果物などの冷凍しない食材だけを買い足すことが多いです。

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DEWKsの家計

私は、お金の流れを把握するために、ザックリと固定費と変動費を分けて、手書きで家計簿を書いています。

■固定費

家賃・通信費・ガス代・電気代・水道代・教育費・保険料

■変動費

食費・日用品・交際費・外食費

わが家の10年前の家計簿と比較したところ、出費は5万円以上増加していました。

わが家では、年に1回、夫と一緒にファイナンシャルプランナーに家計相談をしています。保険の見直しや車の購入計画、子どもの大きなイベント(小学校・中学校・高校の入学など)について話し合い、将来の出費に備えています。

こうした小さな積み重ねのおかげで、無理なく働きながら、しっかり貯金もでき、安心して暮らせるようになりました。

DEWKsの子育て

子育てでは、何気ない時間を大切にしています。遠出をしなくても買い物のために家族でドライブしたり、ベランダでいちごを育てて収穫したりと、子どもが喜ぶことをしています。

食事作りでは、ホットプレートが重宝しています。焼肉・焼き鳥・お好み焼き・たこ焼き・焼きそば・餃子・ホットケーキなど、いろいろな料理をみんなでワイワイ作れます。自然と会話も弾んで、楽しいです。

私が仕事で忙しいときは、「何時から何時まで仕事なのか」「お願いしたい家事」などをA4サイズのノートに書いておきます。夫と子どもはそれを見て、チェックしながら行動してくれていて、次の日の準備まで自分自身で進められるようになりました。

また、片付けやしつけにおいて「片付けて」「元に戻して」と何度も言うのは疲れるものです。そこで、引き出しにラベリングをしました。夫も子どもも一目でわかるようにしておけば、私だけが場所を把握している状態にならず、片付けの手間が減ります。

このように、ひと工夫添えることで日常の細かなタスクの積み重ねを防ぐようにしています。

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DEWKsのメンタルケア

気分のムラや体調不良で子どもや夫に話しかけられても優しくできず、自己嫌悪に陥ることも少なくありません。そのため、完璧は求めず「10回に1回くらいできれば良い」という、ゆるい感覚で過ごしています。

【私の心構え】

・完璧を求めない

・自分の時間を確保する

・仕事やプライベートで好ましくないことがあったら共有しない

子どもと一緒にいるときぐらい笑顔で過ごしたいと思うものですが、「物を壊す」「スマホやタブレットを使い過ぎる」など、子どもに対して叱らないといけない場面があります。そのようなときは、怒りにまかせて「○○ちゃん・○○くんが悪い」「○○できないとダメ」と、子ども自身を否定するような言い方にならないように気をつけています。なぜなら、子どもの自尊心を傷つけてしまうだけでなく、私自身もモヤモヤした気持ちが残ってしまうからです。

叱るときは、問題となった行動だけに焦点を当てて、次にどうすれば良いのかを一緒に考えるようにしています。

逆に、私自身も子どもも何かに気づいたり良い行動ができたりしたときは、「○○に気がつけたね」「私は○○ができる」と、しっかり言葉にするようにしています。そうすることで、親子で前向きな気持ちになれました。

DEWKsが頼りたい公共施設・サービス

DEWKsは専業主婦(主夫)よりも親子の時間が限られる傾向にあります。そのため、頼れる公共施設やサービスはフルで活用し、円滑でストレスのない生活・子育てを意識するのがポイントです。

銭湯・スーパー銭湯

家事を頑張り過ぎると、私はずっと動いている状態になり、家族も窮屈な思いをします。そのようなときは、家族みんなで銭湯やスーパー銭湯に出かけることにしています。

広いお風呂に入っていると、自宅よりもゆっくりリラックスできるだけでなく、自宅のお風呂掃除をしなくて良いため、ちょっとした息抜きになるのでおすすめです。

図書館

私はよく子どもと一緒に図書館へ行きます。図書館によって異なりますが、子ども向けにボランティアさんが絵本を読んでくれるイベントが開催されていることもあります。そういうイベントに参加すると、子どもが楽しめるのはもちろん、私も地域に知り合いができるので、一石二鳥です。

ファミリー・サポーター

私は、自分の両親が近くに住んでいるため、困ったときは親がサポートしてくれます。しかし、夫婦ともに両親が近くにいない場合には、ファミリー・サポーターというサービスを利用するのがおすすめです。

ファミリー・サポーターとは、地域の方に子どもを一時的に預けるサービスで、私の住んでいる地域は、サポーターさんを探している夫婦が多いため人気のサービスとなっています。

DEWKs向けの賃貸物件条件

最後に、これからDEWKsになろうとしている家庭、すでにDEWKsとして生活している家庭に向けて、生活が豊かになる賃貸物件の条件をご紹介します。

浴室乾燥機付の物件

DEWKsの暮らしでは、仕事が終わって夜に洗濯したり、天気が悪くて洗濯物を部屋干ししたりする機会が多いものです。そのため、洋服が効率よく乾き、カビ対策もできる浴室乾燥機付の物件がおすすめです。

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オートロック付きの物件

子どもがひとりで留守番をすることもあるDEWKsの生活では、オートロックがあると安心です。

わが家はオートロックとカメラ付のインターホンを備えているため、知らない人の出入りを防げます。また、最近のセキュリティシステムはスマホとも連携できるため、外出先からでも確認できます。

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一戸建ての物件

わが家はマンションのため、「ドタバタ」とする子どもの足音に気を使う場面が多々ありました。子どもが小さい頃は、一戸建てがおすすめです。一戸建ての場合、専用庭や駐車場が付いている物件が多いため、DEWKsにとって魅力的です。

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DEWKsとして子育ても仕事も楽しもう

「DEWKs」でも「DINKs」でも、大切なのは、自分たちに合った生き方を選ぶことだと思います。

今の私には、子どものいない生活は考えられません。仕事で疲れて帰宅したとき、ニコニコしながら玄関で、私を待っている子どもの姿を見ると、心から「幸せだな」と感じます。

子どもを通して広がる世界や、新たに出会えた人たちも、私にとって特別なものです。これからも、まだ見ぬ経験や出会いを楽しみに、子育ても仕事も前向きに続けていきたいと思います。