デザイナーズマンション とは

「デザイナーズマンション」の定義とは?一体何がいいの?不動産業界経験者が教えます

目次

有名なデザイナーが手掛けた「デザイナーズマンション」に憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。しかし、「おしゃれな外観で選んだけど理想と違った!」など理想と現実とのギャップに悩み、後悔してしまう方も少なくありません。

今回は、デザイナーズマンションがどういう物件なのか、どんなメリットがあるのか詳しく解説します。また、入居前に注意すべき点も併せて紹介していきますので、興味をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。 

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【結論】「デザイナーズマンション」にハッキリした定義はない

実は、「デザイナーズマンション」に明確な定義はありません。なかには、有名な建築家やデザイナーが設計した物件もありますが、不動産会社が「デザイナーズマンション」として紹介したくなるような、個性的な物件をそう呼ぶことが多く、おしゃれな物件を総称して「デザイナーズマンション」と呼んでいます。

デザイナーズマンションは、建築家やオーナーの希望が反映されているデザインなので、こだわりが感じられる物件が多いです。たとえばエントランスが開放的であったり、浴室が広く感じられるようにガラス張りだったりします。

「ハイグレードマンション(タワーマンション)」との違い

ハイグレードマンション(タワーマンション)と、デザイナーズマンションにはそれぞれ違いがあります。ハイグレードマンションとは、設備や仕様にグレードが高いものが使用されているマンションのことを指します。

またタワーマンションに関しては、こちらも明確な定義はありませんが、一般的には20階以上、60ⅿ超の高層マンションを指すことが多いです。眺望が良く、夜景が素敵などのメリットがありますが、こちらも「デザイナーズマンション」ではありません。

ハイグレードマンションやタワーマンションは、建築費が高いこともあり、その分家賃が高めに設定されています。そのため予算に余裕があり、設備や眺望を重視する方におすすめといえます。

デザイナーズマンションのメリット

デザイナーズマンション とは

デザイナーズマンションを希望する方も多いのですが、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?ここからは、代表的なメリットについて詳しく解説していきます。

デザインが優れており住んでいるだけでも特別感に満たされる

一番のメリットは、やはりデザインが優れていることによる「特別感」です。洋服にも同じことがいえますが、量産されているものではなく、一点ものとしての価値を感じられるのがデザイナーズマンションの魅力です。

周りのマンションに比べて特別感のあるマンションに住むことは、優越感にもつながります。好きなものに囲まれて生活することは、日々の仕事への活力にもつながります。

通常の物件よりも開放感が強い傾向にある

こだわりのある建物を建てようとする建築家やオーナーは、建築コストよりも、日当たりや開放感を重視する傾向にあります。特注の大きな窓を採用したり、窓をなるべく多く使用したりするなど、比較的開放感がある物件も珍しくありません。

また部屋数よりもファサード(建物の正面から見た外観)を重視して、エントランスのデザインにこだわっている物件が多いのも特徴です。

通常の物件よりも条件やハードルがある分、住民にモラルのある方が多い

デザイナーズマンションを選ぶ人は、住環境を大切に考えている人が多い傾向にあります。金銭面のゆとりもありますが、同じ思考の人が集まると心地良い環境が生まれやすくなるため、治安に関する不安はほとんどありません。

上記のように、デザイナーズマンションにはさまざまな魅力があります。生活の質を重視する方は、デザイナーズマンションも候補に入れて部屋探しをしてみてはいかがでしょうか。

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デザイナーズマンションの注意点

デザイナーズマンション とは

ステータスの象徴にもなるデザイナーズマンションですが、もちろん注意すべき点もあります。入居を考えている方は、メリットと一緒に注意点も併せてチェックしてみてください。

通常の物件よりも家賃が高い傾向にある

建築費が高いため、家賃もそれに応じて高くなります。また、間取りや共用部分にさまざまな工夫が凝らされていることも、家賃が高くなる理由のひとつです。

通常の物件よりも競争率が高い傾向にある

デザイナーズマンションは一般的に戸数が少ないため、求める人が多い場合は競争率が高くなります。そのため新築物件の場合、完成前に埋まってしまうことも珍しくありません。

「空室が出たタイミングで連絡をしてほしい!」と不動産会社に頼んでいる方も多いので、気に入ったデザイナーズマンションを見つけたときは、早めに相談して手続きを進めましょう。

通常の物件とは異なった間取り(構造)になっている傾向にある

外観の見栄えを優先してベランダがない物件や、洗濯物が外に干せないという物件も多くあります。開放感を求めて窓を大きくした物件は、既成のカーテンが使えません。また、吹き抜けがある部屋は開放感が魅力である一方、エアコンの電気代が跳ね上がってしまうことも少なくありません。

人気のデザイナーズマンション例

ここではおすすめのデザイナーズマンションを3つご紹介します。気に入ったものがあれば、不動産会社に問い合わせて内見の日程について相談してみてください。

ズーム(ZOOM)シリーズ

打ちっぱなしとガラス張りのエントランスが印象的なマンションです。外観も、建物の一部がくり抜かれたようなデザインであり、これに驚いてしまう方も珍しくありません。建物内もきれいで住みやすい印象がある物件ですので、ズーム(ZOOM)に興味をお持ちの方は一度お問い合わせください。

【ハウスコムで取り扱っているズーム(ZOOM)シリーズ】

フレッグ(FLEG)シリーズ

戸建て感覚のメゾネットタイプです。すでに窓にはブラインドが設置されているため、新たに用意する必要もなく安心です。変形した間取りもおしゃれで魅力的なので、フレッグ(FLEG)の内見を希望する方はぜひご連絡ください。

【ハウスコムで取り扱っているフレッグ(FLEG)シリーズ】

エグザム(EXAM)シリーズ

打ちっぱなしと明るい木目の融合が温かみを生み出し、素敵なデザインが魅力の物件です。リビングの床が周りより低く、天井が高く感じられるメリットもあります。また、美術館のスポットライトのような照明も魅力のひとつであり、エグザム(EXAM)への入居を希望する方も少なくありません。

【ハウスコムで取り扱っているエグザム(EXAM)シリーズ】

デザイナーズマンションはこういった人におすすめ!

デザイナーズマンション とは

ここまでデザイナーズマンションの特徴について解説してきましたが、いったいどのような人に向いているといえるのでしょうか?大きく分けると、以下の3タイプの方に向いているといえます。

  • その物件のデザイナーが表現する意向や好みと合致した人
  • 住む場所をしっかりこだわりたい人
  • SOHOとしての活用を考えている人

上記3つのタイプについて、詳しく見ていきましょう。

その物件のデザイナーが表現する意向・好みと合致した人

まずは、実際に手掛けたデザイナーの表現に納得できる人です。好みが合致すると、こだわりのポイントが実にしっくりくると思います。逆に、その意向や好みがそぐわない場合、住みにくいと感じるかもしれません。

住む場所をしっかりこだわりたい人

住む場所にこだわりがあり、家賃が高くても住環境を重視したいという人に向いています。デザインや空間を重視するDINKSのほか、自由さを求める独身の人にもぴったりです。

SOHOとしての活用を考えている人

デザイナーズマンションは、事務所と自宅を兼ねたSOHOとして利用したい方に向いています。おしゃれな事務所のようなデザイン性と、こだわりのある自宅を融合できれば生活の質が高まります。

ただし、事務所利用ができない物件もたくさんあるため、詳細についてはあらかじめ物件案内などで確認しておくのがベストです。デザイナーズマンションを探す際は、外観や家賃だけでなく、部屋の用途についても明確にさせておきましょう。

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こだわりの条件を明確にして、おしゃれなデザイナーズマンションに住もう

デザイナーズマンションといっても、物件ごとに個性やこだわりのポイントがそれぞれ異なります。実際に手掛けたデザイナーの意図が理解できると、より愛おしく感じることができるでしょう。

また、デザイナーズマンションを検討する場合は、ぜひこだわりポイントの説明を受けてください。「なぜ?」が「なるほど!」に変わったとき、デメリットと思った点がメリットになるかもしれません。私が内見した中で特に印象に残っているデザイナーズマンションは、リビングの中にガラス張りの浴室があった物件で、こちらはお風呂好きなオーナーが熱望したそうです。

人にはそれぞれ個性があるように、デザイナーズ物件もさまざまです。自分のライフスタイルをあらためて見つめ直し、理想のデザイナーズマンションを見つけてみてください。