Question

管理費・共益費の用途とは?それぞれの違いや相場も知りたい。

複数のお部屋の見積もりを取ってもらったところ、同じ建物なのに管理費に差がついている物件、管理費ではなく共益費となっている物件がありました。管理費は建物を管理するための費用というのは何となく分かるのですが、共益費との違いや部屋によって差がつけられていること、家賃と別に払うというのもよく分からないし、具体的にはどういうものなのでしょうか?

Answer

管理費とは建物を管理する際にかかる費用のことで、共益費とも呼ばれます。両者は言い方が異なるだけでほぼ同一の定義で使われていますが、呼び方には地域差が大きく、例えば関東では管理費と呼ばれることが多いのに対し、関西では共益費と呼ぶのが一般的です。

建物には外壁、エントランス、床、階段の手すり、郵便ポスト、照明、屋根、アンテナ、水道やガスの配管など、多くの共有部分があり、これらをメンテナンスするためのコストが管理費です。オートロック防犯カメラエレベーターなどの共有設備が充実している物件ほど管理費は高額になる傾向にあり、一般的な賃貸物件では一ヶ月あたり数千円が相場のところ、高級物件になると数万円台は普通で中には10万円を超えるような物件も存在します。また、タワーマンションなどの高級分譲賃貸物件では建物の大規模補修のためという名目で積立金を徴収しており、この積立金も広義では管理費とも言えます。

同じ物件なのに管理費に差がつけられている場合は、床面積を確認してみてください。通常は床面積が広ければ広いほど管理費も上がっていくのですが、部屋に備えられている設備によっても変わってきます。床面積にさほど差がなければ、部屋の設備を見比べて違いを探してみましょう。

管理費の相場は前述の共有設備や床面積の違いも影響するため一概には言えませんが、東京23区を例にとると標準的な2~3階建てのワンルームタイプはおおむね1~3千円、DKや複数の部屋があるファミリータイプは5~8千円前後となり、家賃の5~10%が一定の目安となります。

管理費を取らない物件もよく見られますが、管理費が既に家賃に含まれているケース、居住者で管理組合を組んでいて組合費として徴収しているケースとさまざさまです。