賃貸物件で給湯器が壊れた!どこに電話すべき?費用負担は発生する?どれぐらいで直る?

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「給湯器から異音・異臭がするんだけど故障している?」「給湯器が故障した場合にどう対処したら良いか教えてほしい」現在、賃貸に住んでいる方の中で、給湯器に対して上記のような不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。

給湯器に故障・不具合が見られた場合、まずは大家さんや管理会社に確認することが大切です。その後、手順に従ってスムーズに対応してみましょう。

今回は、賃貸で給湯器が壊れた場合の対処方法について解説します。壊れる前のサインや日頃からできるメンテナンス方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

賃貸物件で給湯器が壊れた!まず行うべき対応

賃貸物件に一定期間住めば、給湯器の故障・不具合が生じる可能性はゼロではありません。もし給湯器に故障・不具合が生じた場合、焦らずに対応することが大切です。

まずは、以下の手順に従って対応してみましょう。

①まずは本当に故障しているかチェックする

②給湯器のエラーメッセージや症状をメモしておく

③自分で直そうとせず管理会社や大家さんに連絡する

それぞれの内容について詳しく解説します。

①まずは本当に故障しているかチェックする

給湯器が使えない場合、まずは本当に故障しているのかを確認してみましょう。 リモコンの電池切れやブレーカーが落ちていないか、ガスメーターが自動的に遮断されていないかなど、簡単に確認できるポイントからチェックすることが大切です。

また、ガスの使用量が急増したときや地震の後などは、ガスメーター(マイコンメーター)が安全装置として作動していることがあります。この場合、復旧操作はメーターの「復帰ボタン」を押すことで対応可能です。

②給湯器のエラーメッセージや症状をメモしておく

リモコンの画面にエラーコードが表示されている場合は、コードの内容をメモしておきましょう。給湯器の型番やメーカー名も控えておくと、修理の際にスムーズに話が進みます。

エラーコードの意味は、取扱説明書やメーカーの公式サイトでも確認可能です。

③自分で直そうとせず管理会社や大家さんに連絡する

給湯器はガスや電気を扱う設備であるため、無理に分解したり自己判断で修理を試みたりするのは危険です。専門的な知識がない方が内部の配線やバルブに手を加えると、感電やガス漏れなど重大な事故につながる恐れもあります。

ガス給湯器に異常が見られたら、まずは管理会社や大家さんに連絡して指示を仰ぐことが大切です。

連絡がつかないときはどうする?

管理会社や大家さんが不在だったり休日・夜間で連絡がつかなかったりする場合、賃貸契約時に渡された「緊急連絡先」や「24時間サポート窓口」を確認して対応しましょう。

勝手に修理業者を呼んでしまうと、後から費用を自己負担しなければならない可能性もあるため、事前に許可を得ることが大切です。

給湯器の修理費は誰が負担する?

基本的に給湯器の経年劣化や通常使用による故障は、貸主(大家)が修理費を負担するのが一般的です。民法第606条では、貸主には「設備を使用できる状態に保つ義務」があるとされています。 

一方で、借主に過失がある場合(落下物をぶつけた、誤った使用で破損させたなど)は、借主負担となる可能性もあります。契約書や重要事項説明書の中に「修繕負担」の項目があるかを確認し、自身の責任範囲を把握しておくと安心です。

給湯器が故障した際のサイン・挙動

以下のようなサイン・挙動が見られる場合、給湯器に故障・不具合が生じている可能性があります。

・お湯の温度が安定しない・ぬるい

・リモコンにエラーコードが表示される

・異音や異臭がする

それぞれの内容について詳しく解説します。

お湯の温度が安定しない・ぬるい

給湯器の故障が疑われる症状の1つが「お湯が突然ぬるくなる」「温度が安定しない」という現象です。設定温度にしてもお湯が熱くならなかったり、使っている途中で急に水に変わったりする場合、内部センサーの異常や熱交換器の不具合が考えられます。

給湯器の使用環境や年数を踏まえ、お湯の温度が不安定な状態が続くようなら早めの点検をおすすめします。

リモコンにエラーコードが表示される

給湯器に搭載されているリモコンには、異常があるとエラーコードが表示される機能があります。たとえば「111(点火不良)」や「632(給水温が高すぎる)」など、メーカーごとに番号でトラブル内容を知らせる仕組みです。

エラーコードが表示された場合は、取扱説明書やメーカーの公式サイトで意味を確認し、適切に対応しましょう。エラーコードが繰り返し表示されるようであれば、業者による点検が必要です。

異音や異臭がする

使用中に「ゴー」「カタカタ」といった異常音がしたり、ガスや焦げたような臭いを感じたりする場合は、機器内部で何らかの不具合が発生している可能性があります。

特に異臭がする場合、ガス漏れや電気系統のトラブルが起きている恐れもあるため、すぐに使用を中止してください。安全を確保した上で管理会社や修理業者に連絡して指示を仰ぎましょう。

賃貸物件で給湯器が壊れた場合に復旧するまでかかる時間と対処法

ここからは、賃貸物件で給湯器が壊れた場合に復旧するまでかかる時間と対処法を解説していきます。時間や対処法を把握しておくことで、焦らずに対応できるでしょう。

給湯器の修理・交換にかかる日数の目安

給湯器の修理・交換にかかる日数は、1日〜1週間が目安です。具体的な日数は、給湯器の修理内容によって異なります。 

修理内容に対する日数の目安は、以下の通りです。

・簡単な部品交換:当日〜2日程度 

・部品取り寄せが必要な修理:3〜5日程度 

・給湯器本体の交換:1週間以上かかるケースもある

また、作業内容自体はおおよそ30分〜3時間で完了します。ただし、業者のスケジュールによっては混み合って依頼が遅れる可能性があるため、素早く依頼することが大切です。

特に冬場や繁忙期は業者のスケジュールが混み合うため、早めに対応してもらうよう手配しましょう。

お風呂やお湯が使えない期間の対処方法

復旧までの間、お湯が使えないのは非常に不便ですよね。お湯が使えない間、コインシャワーや銭湯を利用することで一時的にしのぐことが可能です。

また、近隣に家族や知人が住んでいる場合は、一時的にお風呂を借りるのも1つの方法です。お風呂・お湯が使えない期間が長引きそうであれば、仮住まいの手配を検討してもよいかもしれません。

冬場は特に早めの対処が大切

冬は気温が低く体調を崩しやすい季節です。この時期に暖かいお湯が使えないとなると、風邪や体調不良のリスクも高まります。

また、冬は給湯器トラブルが多くなる時期でもあり、業者の対応に時間がかかる可能性もあるため、早めの相談が大切です。

給湯器の故障リスクを減らす日々のメンテナンス

給湯器の故障リスクは、日々のメンテナンスを意識することで抑えられます。主なメンテナンス方法は、以下の通りです。

・換気をしっかり行って給湯器の劣化を防ぐ

・定期的にフィルターや配管の状態を確認しよう

・異音や異臭がしたら早めに相談する

それぞれの内容について詳しく解説します。

換気をしっかり行って給湯器の劣化を防ぐ

まず挙げられるメンテナンスの方法が換気です。屋外に設置された給湯器でも、換気が不十分な場所では湿気がこもりやすく、内部の金属部分が劣化してしまう可能性があります。

定期的に周囲の空気を入れ替えるように心がけましょう。

定期的にフィルターや配管の状態を確認しよう

給湯器の吸排気口がゴミや落ち葉で詰まっていないか、配管にひび割れがないかを目視で確認しましょう。小さな異常でも、早めに発見できれば大きなトラブルを防げます。

異音や異臭がしたら早めに相談する

給湯中に異音がしたりガス臭さを感じたりしたら、給湯器に何らかの異常が発生している可能性があります。放置すると重大な事故につながる恐れがあるため、すぐに使用を中止し、管理会社や専門業者に連絡することを心がけましょう。

賃貸物件で給湯器が壊れたら早めの対応を心がけよう

給湯器の不具合は生活に大きな影響を与えるため、早めの対応が重要です。まずは本当に故障かどうかを確認し、異常があれば管理会社や大家さんに連絡しましょう。

また、修理で生じる費用をだれが負担するのか確認したり、修理にかかる日数を把握したりして柔軟に対応することが大切です。

給湯器は、日頃からメンテナンスを意識しておくことで、トラブルの予防にもつながります。この記事でご紹介した内容を参考に、いざという時に慌てないよう対応の流れを把握してみてください。