古い和室 おしゃれに

和室×〇〇テイスト!インテリアコーディネーター直伝、和室激変アイデア4選

目次

賃貸物件を探すとき、和室のある物件は何となく避けてしまうという方もいるのではないでしょうか。たしかに和室があるとちょっと古臭いと感じたり、おしゃれじゃないと感じたりしてしまうかもしれません。しかし、和室でもインテリア次第でおしゃれな部屋にすることは可能です。

そこで今回は、和室をおしゃれにコーディネートするためのポイントをご紹介します。和室がある物件を避けていた方も、和室をおしゃれにアレンジする方法を知って、ぜひ自分だけのおしゃれな和室を作ってみてくださいね。

おしゃれにコーディネートする前に知っておきたい!和室の特徴

和室とは、床がフローリングではなく畳敷きの部屋を指します。また、扉が障子や襖であるというのも和室の特徴です。そして和室に収納がついている場合、襖で開け閉めする押入れであることが多いでしょう。

和室のメリット

何かと避けられがちな和室ですが、和室には以下のようなメリットがあります。

調湿効果がある

和室に使われている建材は、畳をはじめ、障子や襖の和紙など自然素材のものが多く、調湿作用を持っています。湿度が高いときは湿気を吸収し、乾燥しているときは湿気を放出するため、夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごせます。

畳の消臭効果

畳に使われているイグサには、においの原因となる物質を吸着する作用があります。そして、イグサにはフィトンチッドというリラックス効果のある香り成分が含まれています。嫌なにおいを吸着し、リラックス効果のある香りを出すため、気持ち良くリラックスして過ごすことができるでしょう。

床が冷たくなくやわらかい

畳はフローリングに比べてやわらかく、また調湿作用があるため裸足で歩いてもひんやりしません。そのため足が冷えにくく、また畳に直接寝転がって過ごすこともできます。足腰の悪い高齢者や、床に近いところで生活する赤ちゃんがいる家庭にも、畳の部屋はおすすめです。

押入れの収納力が高い

押入れは奥行きがあり、収納に困ることはほとんどありません。収納棚を入れて使うこともでき、普段使わない洋服などさまざまなものを収納できます。収納力の高い押入れがある和室は、部屋が散らからずスッキリと暮らせるでしょう。

和室のデメリット

さまざまな魅力を持つ和室ですが、以下のようなデメリットがあるため事前に把握しておきましょう。

汚れや傷がつきやすくお手入れが大変

畳はフローリングと違い、水をこぼしたら吸い込んでしまうため、コーヒーやお茶などをこぼすとシミになってしまうかもしれません。また、畳はやわらかいため、家具を長年置いていると跡がついてしまうことも少なくありません。さらに、畳は吸湿作用もあるので、定期的に換気を行わないとカビやダニが発生してしまうこともあります。

おしゃれに見えづらい

和室は何となく古臭く、おしゃれに見えづらいのもデメリットのひとつです。これは、部屋の中で畳などの和風のものと洋風な家具が混在している、または古いものと新しいものが混在しているなどのアンバランスさが原因の場合もあります。この調和がうまく取れていれば和室でもおしゃれな部屋にすることは可能なので、一度チェックしておく必要があります。

インテリアコーディネーターの私が考える、和室をおしゃれに変えるポイント

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では実際に、和室をおしゃれに見せるにはどんなことに気をつけたら良いのでしょうか。以下に、5つのポイントに分けてご紹介します。

①窓周りのアイテムにこだわる

カーテンは部屋の印象を決める重要なアイテムですが、元々カーテンは洋風のアイテムであり、和室にはしっくりこないかもしれません。そこでおすすめなのが、カーテンではなくブラインドやロールスクリーンを使うことです。木製のブラインドのほか、布製でもアースカラーのものを使うと和室とも相性が良く馴染みやすいでしょう。

もしカーテンにする場合は、色や素材に注意しましょう。カーテンもブラインドと同じく、アースカラーが和室に馴染みやすいためおすすめです。グリーンやブラウン系、ネイビーなどの落ち着いた色が和室に合うでしょう。

また、素材はコットンやリネンなどのナチュラルなものを選びましょう。和室の自然素材との相性が良く、雰囲気を損ないません。

②家具はヴィンテージ感のあるものかナチュラルなものをチョイス

和室にスチール製などのモダンな家具があると、古いものと新しいもののアンバランスさが際立ってしまうかも知れません。そのため、家具はヴィンテージ感のあるものかナチュラルな素材のものを選ぶと良いでしょう。具体的には革製のソファや、古木やアイアンを使った家具などです。

また、木製や布製のナチュラルな素材感の家具も和室のナチュラルな雰囲気と馴染みやすいとされています。なお、こちらは洋風ミックスのナチュラルな部屋づくりにもおすすめです。

③照明はナチュラルな雰囲気のものがぴったり

照明も部屋の雰囲気を左右する大事なアイテムです。照明はプラスチックやメタリックな素材が使われているものも多いですが、和室におすすめなのはナチュラルな雰囲気のもので、特に木や和紙が使われているものは和室にぴったりです。また、和室のナチュラルな雰囲気と合わせるために、照明の色は暖色系のものを選びましょう。

④ラグやカーペットを取り入れる

畳は和の雰囲気が強いため、純和風ではなく洋風のテイストを入れた部屋づくりをしたい場合は、畳の上にラグやカーペットを敷いて目隠しをしましょう。畳が隠れることで、和と洋の雰囲気が馴染みやすくなります。

また、畳の上に家具を置くとどうしても凹んで跡ができてしまいがちです。改善には時間や手間がかかるので、これを防止するためにもラグやカーペットを敷くのはおすすめといえます。

⑤押入れの襖を外す

襖も畳と同じく和の雰囲気が強いため、もし洋風のテイストを取り入れたい場合、押入れの襖を外してしまうのもひとつのアイデアです。押入れはそのまま見せる収納として活用できますが、見えてしまうのが気になる場合、突っ張り棒をしてカーテンをかけることで対処できます。

和室はちょっとした工夫でおしゃれに見せることができます。また、和室の部屋は比較的リーズナブルな家賃であることが多いので、家賃が気になる方は「和室」を条件に入れて探してみてはいかがでしょうか。

和室と親和性が高いおしゃれインテリアテイスト

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ここからは、和室と親和性が高いインテリアテイストの例を紹介していきますので、気になるものがあればぜひ実践してみてください。

北欧テイスト

北欧インテリアは、木やファブリックを使ったナチュラルな雰囲気のインテリアです。そのため、畳や和紙などの自然素材が使われた和室との親和性が高く、コーディネートもしやすいといわれています。

また、どちらもアースカラーなどの落ち着いた色味がベースという点も共通しています。家具は木製のテーブルやシェルフ、また落ち着いた色味の布製のソファなどをチョイスするのがおすすめです。また、ソファやカーテンなどのファブリック類もなるべく北欧柄のものを選ぶようにしてください。

ナチュラルテイスト

木目やグリーンを取り入れたベージュや白などがメインカラーになるナチュラルテイストも、和室との相性が良くおすすめです。一般的には、白やベージュ、ブラウンの家具で統一するのがおすすめです。また、自然な風合いのリネンやコットンなどのカーテンをかけるとよりナチュラルな雰囲気になるでしょう。

ヴィンテージテイスト

前述のとおり、ヴィンテージテイストも和室との親和性が高いです。和室の日本古来の趣と、経年変化が楽しめるヴィンテージ家具は非常に相性が良いので、木やアイアン、レザーを使った家具で揃えましょう。

またヴィンテージテイストの場合、ブラウンをメインカラーにする方も多く、落ち着いた大人っぽい雰囲気にまとまります。そして、窓周りはブラウンのウッドブラインドを採用するのがおすすめです。

レトロモダンテイスト

古き良き時代の良さを残しつつ、現代っぽさを取り入れたレトロモダンテイストはまさに和室にぴったりのインテリアです。特に、アンティークな家具や骨董品のようなレトロな味わいのあるアイテムを選ぶのがおすすめです。またレトロモダンテイストの場合、畳や襖も隠さず活かした方がレトロな雰囲気によりマッチするので、インテリアと一緒に見せ方にも気を配るようにしてください。

ここまでさまざまなインテリアテイストを見てきましたが、和室をおしゃれにアレンジするイメージができてきたのではないでしょうか。「和室の部屋に住んでみようかな」と思う方は、実際に和室のある物件を見に行ってそのイメージをたしかめてみてはいかがでしょうか。

賃貸物件の古い和室をおしゃれにする際に気をつけたい点

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和室の部屋をより魅力的にするために、和室をDIYしておしゃれな洋室のようにしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、賃貸物件に住むと原状回復義務が発生するため、柱や壁を傷つけるのは基本的にNGです。

もし、建物を傷つけてしまったり穴を空けてしまったりした場合、修繕費を請求されることがあるため注意しましょう。「どうしてもDIYしたい」という方は、床や壁を傷つけることなくDIYできるグッズがたくさん販売されているので、そういったものを活用して自分好みの部屋にアレンジしていくのがおすすめです。

古い和室をおしゃれにするインテリアコーディネートを身につけよう!

和室でも、アイデア次第でおしゃれな部屋にすることはできます。和室のある物件は、築浅の物件より広いうえに家賃が安いことが多いため、和室があるというだけで避けるのはもったいないです。洋室も十分素敵ですが、和室にしかない魅力もたくさんありますので、ぜひおしゃれにアレンジして日々の暮らしを楽しんでみてください。