アロマキャンドルのある暮らしは、優雅で素敵ですよね。アロマキャンドルは、普段の日常の暮らしに気軽に取り入れられて、生活を豊かにしてくれるアイテムです。
火をつけるとほのかにアロマの香りが空間に漂い、お部屋のフレグランスとしても使えます。お仕事の後の疲れを優しい炎が癒やしてくれるので、ほっと一息つきたい日々のリラックスタイムにもおすすめです。また、キャンドルの炎が非日常感を演出してくれるので、色々なシーンにも活用できます。
今回は、アロマキャンドルの選び方や効果、暮らしの中での活用方法をご紹介します。アロマキャンドルの魅力を知って、暮らしの中でアロマキャンドルを活用してみましょう。
アロマキャンドルとは
アロマキャンドルとは、キャンドルを製造する過程で香りの成分を混ぜ合わせたものです。炎を灯すことで香りも楽しめます。アロマキャンドルの形状や色、素材から香りまでさまざまな種類があり、見た目も綺麗です。インテリアアイテムやギフトとしても人気があります。
アロマキャンドルのメリットと目的
アロマキャンドルには多くのメリットや目的がありますので、具体的にご紹介していきます。メリットや目的を知って、日々の暮らしに役立てましょう。
リラックス効果がある
アロマキャンドルは、アロマの香りという嗅覚からのリラックス効果と、キャンドルの炎のゆらぎ(1/fゆらぎ)を見ることでの視覚的な癒やしやリラックス効果があります。1/fゆらぎとは、人が心地良いと感じるゆらぎです。炎のゆらぎのリラックス効果を高めるには、照明の明るさを少し落とすと良いでしょう。
使い方次第でキャンドルの炎を間接照明のようにも使えますので、優しいキャンドルの炎も楽しめます。
気になるお部屋の匂いを消臭してくれる
アロマキャンドルはフレグランス効果があります。その日の気分で好きな香りのアロマキャンドルを選んで、香りを楽しめるのも魅力の一つです。また、キャンドルの素材や精油の中には消臭効果がありますので、良い香りを漂わせると同時にお部屋の消臭もしてくれます。
招かれたときに良い香りがするお部屋は、それだけで印象が上がりますよね。反対に、気になる嫌な臭いがすると、居心地もダウンしてしまうでしょう。生活の匂いは自分ではわかりづらいので、普段からアロマキャンドルを使っておけば、お部屋の心地よさも上がります。
インテリアとしても活用できる
キャンドルはお部屋に飾るだけでも、海外のインテリアのようなおしゃれな雰囲気を作ることが可能です。
キャンドルを単体で置くのではなく、高さを変えて複数のキャンドルを飾るとリズムが出て、おしゃれ感もアップします。大きさや形が違うキャンドルを並べるときは、高さがあるキャンドルを中心に置くとバランスが良いです。
アロマキャンドルの選び方
アロマキャンドルは種類が豊富のため、購入するときに迷ってしまうかもしれません。ここでは、どのような点で選んだら良いかいくつかのポイントをまとめましたので、参考にしてみてください。
①キャンドルの素材で選ぶ
アロマキャンドルのワックス素材には種類がありますので、その違いを知れば自分のニーズやシーンに合わせて選べます。
パラフィンワックスのキャンドル
パラフィンは、石油由来のワックスです。値段も安価に売られているキャンドルですが、有害物質を発生させる恐れもあるため、アロマキャンドル本来の使い方には不向きな素材といえます。
ビーズワックス
ビーズワックスは、蜜蝋ワックスとも呼ばれています。天然のみつろうは有害物質がなく、安心して使うことが可能です。甘い香りが特徴で飴色をしています。
パームワックス
ヤシの葉から抽出された天然の植物由来のワックスです。キャンドルにしたときに、キラキラした模様が出ます。すすが出にくいのが特徴です。パームワックスの原料であるヤシの木は大量伐採されており、熱帯雨林の破壊につながっています。
パームワックスを利用するときは、持続可能に生産された認証のあるパーム油の商品を利用しましょう。
ソイワックス
ソイワックスは、名前の通り大豆から作られたロウを指します。天然のワックスの中で多く使われているワックスです。嫌な臭いもしないので、匂いに敏感な方にもおすすめといえます。
②香りで選ぶ
香りにも大きく分けて2種類あります。シーンに応じて使い分けると良いでしょう。
合成香料を使った香り
化学的に合成して作りだした香りです。天然の香りに比べると香りが安定していて、ばらつきが少ないことが特徴として挙げられます。天然の香りに比べると安価です。
精油を使った香り
植物から抽出した天然の香りで、自然を感じたい人やアロマテラピー効果で心身を整えたい人におすすめの香りです。
③デザインで選ぶ
アロマキャンドルはお部屋に飾るインテリアアイテムにもなるので、お部屋の雰囲気にあったデザインを選びましょう。デザインによってはホルダーが必要になりますので、デザインの種類ごとに解説していきます。
グラス入りキャンドル
耐熱性のグラスの中に、アロマキャンドルが入っているタイプです。どんなデザインにも合いやすく、グラス入りキャンドルは初心者に使いやすいデザインといえます。ホルダーが不要ですので、すぐ使い始めることが可能です。
ボーティブキャンドル
ポピュラーな形状のアロマキャンドルです。容器に入っていないので、キャンドルホルダーが別途必要になります。お部屋にあわせてホルダーを選びましょう。
デコレーションキャンドル
装飾的なキャンドルです。お部屋のアクセントになるアロマキャンドルを置きたい人は、デコレーションキャンドルを選ぶと良いでしょう。
ティーライトキャンドル
複数置きたいときにおすすめなのがティーライトキャンドルです。アルミやプラスチック容器にキャンドルが入っていて、炎が小さめなことが特徴として挙げられます。
まずはお好みで、使いやすくお部屋にあったアロマキャンドルを選びましょう。アロマキャンドルのデザインが決まったら、テーマを決めてお部屋に飾ってみてください。アロマキャンドルは、炎の灯りで周囲の物も優しく照らしてくれるので、出窓のようなディスプレーコーナーになるスペースを確保しましょう。
賃貸でアロマキャンドルを使う際の注意点
アロマキャンドルは火を使うため、使う際には注意が必要です。アロマキャンドルを安全に楽しみましょう。
置く場所に気を付ける
アロマキャンドルを置く部屋・場所が決まったら、周辺の環境を確認し、整えましょう。アロマキャンドルは火を使うので、周りに布類や紙類など燃えやすいものを置かないことや、安定した場所に置くことも重要です。
素材によっては換気が必要な場合もあるので、ときどき換気を行いましょう。火が燃え移るのを防ぐために、エアコンなどの風があたる場所も避ける必要があります。同様に風がよくあたる場所は、アロマキャンドルの炎が安定しないことからも設置することも避けましょう。
点火中はアロマキャンドルから離れないようにする
点火中は、アロマキャンドルのそばから離れないようにしてください。火をつけたままで寝ないように、眠気を感じたら火を消して余韻を楽しみましょう。
小さな子どもやペットがいる場合は、とくに注意が必要です。目を離した隙に触ってやけどしたり、アロマキャンドルが落下したりすることがないように、アロマキャンドルの取り扱いには注意を払いましょう。キャンドルを焚くのが難しい状況であれば、LEDキャンドルを使えば安心です。
決められた使用方法や保管方法を確認して守る
アロマキャンドルは決められた使用方法がありますので、購入時に必ず確認してから使用しましょう。アロマキャンドルは、使用時間が短すぎても長すぎても、キャンドル自体の品質や容器の耐久性を下げてしまいます。決められた連続使用時間や最低使用時間を守るようにしましょう。またアロマキャンドルは、開封すると香りの成分がどんどん空気中に飛んでしまいます。半年をめやすに使い切るようにしましょう。
気分でキャンドルを変えたい、香りを複数楽しみたい方は、アロマキャンドルを使用しない間、冷暗所に収納しておきましょう。出したままですと、ほこりがたまるだけでなく、室温でキャンドルが溶けたり、場合によっては火災の原因になったりすることもあります。床下収納であれば、室温に左右されづらいため、アロマキャンドルの収納場所としておすすめです。
キャンドルのお手入れを必ず行う
キャンドルを灯すと不要なロウがたまります。ロウがアロマキャンドルの中心にたまると、火を灯しても炎が小さくなるので、火を消した後にロウがまだ熱を持っている段階で、ティッシュなどで吸い取ると良いです。ロウに直接触れてしまうとやけどする危険性もあるので、吸い取るときは慎重に行いましょう。
アロマキャンドルをより楽しむためのポイント
アロマキャンドルをより楽しむためのポイントをまとめてみましたので、ぜひご参考にしてみてください。
複数のキャンドルで香りをブレンドして楽しむ
天然の精油を使ったアロマキャンドルは、精油の効果が期待できます。好きな香りであることがなにより大切ですが、精油の持つ効果を知れば、日々の暮らしに役立てることが可能です。ぜひ、暮らしの中で精油の香りを活用してみてください。
朝の目覚めにぴったりな香りの組み合わせ
ローズマリーのすっきりした香りは脳を目覚めさせ、やる気を促してくれます。グレープフルーツの柑橘系の香りは気分を上げてくれるので、1日のスタートにぴったりの香りです。
リフレッシュしたいときにおすすめの香り
オレンジ・スイートは、気持ちを前向きで明るくしてくれます。鎮静効果もあり、疲れをリセットしたい休憩タイムにおすすめの香りです。
レモンの香りはなんといってもさわやかで、リフレッシュしたいときにぴったりでしょう。
集中力を高めたいときに効果的な香り
ペパーミントは、清涼感のあるさっぱりとした香りです。頭をクールにして集中力を高めてくれます。
ユーカリのさわやかな香りは気持ちを切り替え、頭をすっきりさせてくれるのが特徴です。殺菌効果もあるので、お部屋の空気を綺麗にする効果もあります。
睡眠前におすすめ香りの組み合わせ
ラベンダーの香りには鎮静効果やリラックス効果があり、安眠を促してくれます。
ベルガモットは、柑橘系のさわやかな香りです。ストレスを緩和して緊張を和らげてくれる効果があるため、睡眠前におすすめの香りといえます。
キャンドルホルダーやプレートを活用する
キャンドルホルダーやプレートはさまざまなデザインの商品があり、キャンドルのワックスがこぼれるのを防止したり、家具を汚さないための役割があったりします。使用するキャンドルホルダーでアロマキャンドルの見え方が変わるので、お好みやお部屋にあった素敵なものを選びましょう。
キャンドルホルダーやプレートは、耐熱ガラスでできたものや陶器製のものがあります。カットガラスや素材感のあるガラス製のキャンドルホルダーは、ペンダントライトのシェードのように、キャンドルの灯りを美しく見せることが可能です。
また、同じデザインで高さの違うキャンドルホルダーを使えば、複数のキャンドルをおしゃれに見せてくれます。キャンドルの形状によって適した商品がありますので、キャンドルによって使い分けが必要です。
陶器のお皿もプレートとして使えますが、キャンドルプレートとして使ったお皿を食用として使うのはやめましょう。溶けてこぼれたロウはこびりつきますので、お皿を使う場合はキャンドル専用にする必要があります。
優雅さを感じるようにアロマキャンドルを飾る
日本の暮らしにあまり馴染みのないキャンドルですが、ヨーロッパの暮らしには欠かせない定番のインテリアアイテムです。キャンドルは、おしゃれな海外のインテリアにさりげなく飾られています。ぜひ海外のインテリアのように、優雅なアロマキャンドルの飾り方をお部屋に取り入れてみましょう。
海外のインテリアでよく見られるのは、マントルピースやリビングボード、リビングテーブルに複数並べている事例です。同じキャンドルを左右対称に飾ったり、まとめて数本飾ったりするのも良いでしょう。シンプルなキャンドルもまとめてトレーに飾れば雰囲気も出ますし、お掃除も楽でしょう。植物や雑貨、アートとキャンドルの色を合わせるのもおすすめです。
またキャンドルの灯りで、素材感のあるものを照らすと質感が際立ちます。窓辺にキャンドルを並べると、ガラスに光が反射してとても綺麗です。窓辺でアロマキャンドルを使用するときも、カーテンなどに火が燃え移らないよう、置く環境や場所に気を付けましょう。
アロマキャンドルにおすすめのライフスタイル
アロマキャンドルを暮らしに取り入れることは、心身を整えると同時に暮らしを豊かにしてくれます。ここでは、ライフスタイルの中で、アロマキャンドルを活用するコツをご紹介していきます。
人が集まる特別な日にアロマキャンドルを灯すライフスタイル
人が集まる特別な日は、アロマキャンドルを飾って灯してみてはいかがでしょうか。食卓に花を飾り、キャンドルを灯せば、特別なおもてなし空間に変わります。アロマキャンドルの温かい灯りがお料理を美味しく見せ、会話もはずみそうです。
アロマキャンドルは、食事の妨げにならないデザインや、匂いが気にならない天然のワックスや香りを選びましょう。アロマキャンドルを食事の邪魔にならない場所に置くことも大切です。
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バスアロマキャンドルでよりリラックス効果を高めるライフスタイル
バスアロマキャンドルとは、お風呂にアロマキャンドルを置いたり浮かべたりして使うものです。浴室の電気を消して、キャンドルの灯りだけにすれば、幻想的な雰囲気を楽しめます。お風呂で心身ともにリラックスしたいときにおすすめです。
バスタブに浮かべるときには、専用に作られたバスアロマキャンドルを使うと安心できます。水がホルダーの中に入りづらがったり、揺れても火が消えづらかったりするように作られていることが特徴です。
半身浴したいけれど、お風呂に長くつかっていられない人にもバスアロマキャンドルはおすすめといえます。アロマキャンドルの効果でリラックスしながら、ゆっくりお風呂で過ごせるでしょう。半身浴にはダイエット効果や美肌効果がありますので、ダイエット効果のあるグレープフルーツのアロマと合わせれば、相乗効果が期待できそうですね。
半身浴は汗をかきますので、水分補給も忘れずに行いましょう。半身浴に最適なお風呂のお湯の温度は、38度〜40度といわれていますので、お湯の温度も保てる追い焚き機能が設備にあるとさらに便利です。
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瞑想やヨガをする際の使用でリラックス&集中力を高めるライフスタイル
アロマキャンドルは、リラックス効果と同時に集中力を高め、心を整えてくれる作用があります。そのため、瞑想やヨガのときに使用するのもおすすめです。瞑想やヨガの導入にはお香が使われることも多く、ヨガにはキャンドルを使った瞑想法もあります。
キャンドルの効果は、1/fゆらぎのリラクゼーション効果だけではありません。キャンドルからマイナスイオンが発生するため、空間を綺麗にしてくれる効果も期待できます。さらに、アロマキャンドルの香りにリラックスしたり、集中を高めたりする香りを使えば効果的です。アロマキャンドルを活用して、瞑想・ヨガを楽しんでみてくださいね。
和室のお部屋であれば、ヨガマットを敷かなくても床が柔らかいので、ヨガや瞑想に最適です。和室に置くなら、ウッド調やアジアンテイストの容器のアロマキャンドルをおすすめします。
ヨガは、開放感や自然を感じられる場所で行うと気持ちが良いものです。庭付きの物件や見通しの良い最上階のお部屋であれば、空や植物が目に入り、自然を感じながら気持ちよくヨガができます。
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暮らしにアロマキャンドルを取り入れてみては?
今回は、アロマキャンドルについてご紹介しました。アロマキャンドルは、おうち時間を楽しく、暮らしを豊かにしてくれるアイテムです。おうち時間を充実させたいと思う人が増えている昨今、アロマキャンドルを暮らしに活用する人はますます増えていくのではないでしょうか。
アロマキャンドルを灯しながら読書をしたり、家族や友人との会話を楽しんだりする優雅な時間を過ごせたら、とても素敵ですね。この記事を参考に、ぜひアロマキャンドルを暮らしの中に取り入れてみてください。